上場している不動産企業106社(※)を対象とし、2018年11月期までの従業員一人当たり売上高をランキングしました。従業員一人当たりの売上高を計ることで、各企業の従業員がどの程度の生産性を持っているのかを知ることできます。(リビンマガジンBiz編集部)

※注=編集部基準

集計方法

・2017年12月期から2018年11月期までに公表された企業の有価証券報告書より集計

・売上高を従業員数で割って算出

・連結決算の場合は連結の数値を記載

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画像=写真AC

従業員一人当たり売上高6億円を超える不動産会社は3社!

1位はアルデプロで、売上114億9200万円に対し、従業員数は16人で、従業員一人当たり売上高は7億1823万円でした。アルデプロは活用されていないビルやレジデンスなどを取得し、エリアやニーズに合わせた魅力的な不動産として再活する事業を行っています。

2018年は法人投資家による不動産投資意欲が旺盛だったことや、オフィスの需要が高い状態にあったことから、前期比48.6%増の売上高となりました。2019年3月に塚本宏樹社長の辞任が発表されたため、今後は新社長の椎塚裕一氏の手腕が注目されます。

2位はディア・ライフで、売上207億6400万円に対し、従業員数は30人で、従業員一人当たり売上高は6億9212万円でした。ディア・ライフは投資用マンションの開発や、人材派遣サービスなどを営んでいます。

ディア・ライフは業績好調で、従業員一人当たり売上の前年比増加率でも210%となり、2位となっています。2018年7月にはディアライフエージェンシーという子会社を設立し、セールスプロモーション事業を承継するなど拡大路線にあります。

3位はランドで、売上43億7200万円に対し、従業員数は7人で、従業員一人当たり売上高は6億2458万円でした。ランドは東京都と神奈川県を地盤に、「ランドシティ」シリーズのマンションの開発や不動産投資を行っています。

ランドは2009年2月期ごろから業績が悪化し、長らく低迷していましたが、2017年2月期には黒字化を達成しています。少数での経営体制の強みを生かしたスピード感のある経営により、収益のさらなる向上と安定化を目指しています。

不動産業種 従業員一人当たり売上高増加率 TOP10

前期と比較して、一人当たり売上高の増加率が高かった企業についても調査しました。トップ10は以下のようになっております。

1位はRISEで、売上高増加率は314%でした。RISEはホテルやマンション等の不動産開発の他、千葉県で娯楽施設、福島県で保育園の賃貸事業を行っています。RISEは厳しい経営状態が続いていましたが、売上、従業員一人当たり売上高増加率ともに回復傾向にあります。

上位10社は全て従業員数が100人以下の会社で、少数精鋭の効率経営を行っている会社は、一人当たり売上高が高い傾向があり、また上昇幅も大きいことがわかりました。

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