まずはローン残債額を確認しよう
マンションの買い替えを検討しているが、まだローンが残っている場合は、住んでいるマンションの売却金でローンを完済し、さらに売却金の残りで新居購入への頭金や諸費用までカバーできると理想的です。
そのために知っておかなくてはいけないことは、ローンがいくら残っているかということと、住んでいるマンションが一体いくらで売れるかということ。売却額がローン残債より下回ってしまう場合は、十分な貯蓄がない限り、まだ買い替えのタイミングではないかもしれません。
ローン残債額を正確に把握しておくために、取扱金融機関からの残高証明書等は大事に保管しておきましょう。紛失してしまった場合は問い合わせるか、インターネットバンキングを利用できるのであればインターネット上で見ることができるので、方法を確認しておくと良いですね。
マンション売却時、全部でいくらかかる？
マンションの売却で査定を受ける際には、1社だけでなく複数の不動産会社から査定を受けることがおすすめです。会社によって査定額には開きがある場合があるので、一括査定などのサービスを利用しても良いかもしれません。
また、売却額をある程度知ることができても売却時には別に費用が発生します。例えば仲介手数料ですが、一般的に物件価格の3％＋60,000円＋消費税程度がかかるので、1,000万円の売却額がついた場合には、388,000円程度が仲介手数料に必要となります。金額については仲介会社が決まったときに確認しておきましょう。そのほか司法書士費用や印紙税などの諸費用が必要になることを念頭においておくと売却時に困らずに済みますね。
最後にマンション購入の初期費用を確認
マンションの買い替えをご検討であれば既にご存知かもしれませんが、マンション購入の際には頭金の他に諸経費がかかります。
頭金とは物件価格のうち、最初に支払うことができる自己資金のことで、住宅ローンを借りる際には頭金が多いほどその後の返済負担が減ることになります。一般的には物件価格の2割ほどを用意できると理想的とされているようです。
マンション購入の際に必要な諸経費としては、登記費用、管理費・修繕積立金などのたくさんのお金がかかります。目安としては新築マンションの場合で物件価格の3～5%と考えておくと良いでしょう。例えば4,000万円のマンションの場合、頭金が2割の800万円、諸経費を4%の160万円と仮定すると、合計で960万円用意しておけると安心です。
マンションの買い替えは難しく考え過ぎる必要はなく、具体的な出費をしっかりと把握して無理のない資金計画を立てることが大切です。
