土地の善し悪しを見極める【8つのポイント】のうち、ポイント1~4まで見ていきましょう

[土地そのものに関するポイント]

ポイント1.敷地の形状は整形に近いか?

自社ビルに向いているとされる敷地の形状は、整形(四角形)です。整形に近ければ近いほど、建蔽率一杯まで敷地を利用できますから、効率的な土地の利用が可能となります。一方、敷地の形状が悪い場合には、無駄なスペースができたり、完成したオフィスがレイアウトしにくいものになってしまいます。特に、建物の一部を賃貸する場合、形状が悪い物件は敬遠されやすく、不動産収入を減少させ、資産価値も小さくしてしまいます。

ポイント2.前面道路の幅員および間口

事業で使用する車両が、敷地に面した道路を通行可能かどうかを確認する必要があります。道路の幅が狭い場合、容積率が制限されると同時に、荷物の搬出入に困難を伴う可能性が考えられます。同じ形・広さでも、間口が大きい方が資産価値が高くなり、入居希望が多く、定着率もよいことが専門的に知られています。

ポイント3.前面道路の向き

前面道路側は、一般的に窓面になることが多くなります。そのため、前面道路の方位をみることで、日当たりを想定することが可能です。もちろん、周囲の建物や障害物などにより変わるため、現地で確認する必要があります。住居とは異なり、オフィスの場合、空調効率などにも影響があるため、窓の方位はオフィスの使い方によって、優先順位が異なるかもしれません。

ポイント4.土壌汚染は問題ないか?

以前、工場などとして使われていた土地の場合、土壌汚染がないかどうか確認する必要があります。特に、食品や薬品などを扱う企業の場合、最近の消費者は汚染物質の混入など食の安全について非常に敏感であり、土壌汚染は会社の存続に関わりかねない危険をはらんでいます。専門業者に依頼して、事前に調査しておくことをお勧めします。

土地の善し悪しを見極める【8つのポイント】(後編)へつづく

参考文献
自社ビル取得&運用マニュアル(すばる舎リンケージ)

株式会社ダク・エンタープライズ
株式会社首都圏ビルマネジメント
代表取締役 阿部龍治

 
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