土地の善し悪しを見極める【8つのポイント】のうち、ポイント5~8まで見ていきましょう。

[価格に関するポイント]

ポイント5.土地の売買価格はいくらか?

土地の売買価格は、「総額」と「坪単価」(坪あたりの価格)の2つで判断します。予算内の金額で取得できるかどうかを判断するときには「総額」を使い、他の物件やエリアとの比較をするときには「坪単価」を利用します。この「坪単価」とは、売買総額を敷地面積で割った金額で、m2(平米)あたりの路線価などと比較する場合にも有効です。

なお、m2と坪は、次のような方法で換算できます。

〇㎡ ✕ 0.3025 = □坪

□坪 ÷ 0.3025 = 〇m2

〇円/m2 ÷ 0.3025 = □円/坪

□円/坪 ✕ 0.3025 = 〇円/m2

[権利に関するポイント]

ポイント6.所有権か借地権か?

募集資料には、通常、権利関係についても掲載されています。土地と建物の売主が異なることもありますから、しっかり確認してください。

また、期限を決めて土地を借りる定期借地契約もあります。この場合、借地料を地主に支払います。定期借地権では、最終的には土地を更地にして地主に返却しなければなりませんから、できればさけるべきでしょう。

[ロケーションに関するポイント]

ポイント7.最寄駅からの所要時間、案内のしやすさ

一般的に、募集資料では、最寄駅のビルに一番近い出口からビルエントランスまでの最短ルートの距離を算出し、80m=1分(端数切り上げ)として、徒歩分数を表示しています。なお、信号待ちなどの時間は考慮されていませんし、逆に男性の歩く速度だと短い時間で到着する場合もありますので、実際に歩いてみることをお勧めします。

[契約書類に関するポイント]

ポイント8.契約書類は揃っているか?

権利書はもちろんのこと、測量図や各種の契約書類がきちんと揃っていると、買い手としては安心できます。それだけきちんと事務処理をしている売主だとわかるからです。

[土地物件の見極めに必要な書類一覧]

(物件概要関連)

・不動産物件概要書(土地)

・重要事項説明書(土地)

・公図

・全部事項証明書・登記簿謄本(土地)

・確定測量図

・境界確認書

・隣地要約書

・簡易土壌汚染調査報告書

・固定資産評価証明書(土地)

・納税通知書(土地)

(その他資料)

・街づくり条例等の資料

・都市計画・建築上の制限等の資料

・近隣との協定書

・その他、土地関連書類等

参考文献
自社ビル取得&運用マニュアル(すばる舎リンケージ)

株式会社ダク・エンタープライズ
株式会社首都圏ビルマネジメント
代表取締役 阿部龍治

 
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