今回は、物件の価値を高める【7つの設備】の5~6について、簡単に解説いたします。

5.男女別トイレ

女性の社会進出が本格化するのと同時に、女性社員の発言権が大きくなって、オフィス設備として男女別トイレのニーズが高まっています。

以前は、25坪以下のオフィスでは、事務室面積を大きくするために男女共同トイレにするのが当たり前でしたが、最近では小型オフィスの場合でも男女別トイレを希望することが増えています。

これは賃貸オフィスから賃貸オフィスへの移転のケースですが、従来は担当者が30物件くらいから10件程度内見し、3件くらいに絞った段階で役員を案内して、最終候補の物件を社長が見て決まる、というプロセスが多かったのです。しかし最近では、最終候補の物件を社長と同時に女性のキーパーソンが内見し、トイレが汚い、男女別トイレではないなどの理由で、簡単にひっくり返ることがよくあります。

最初から、オフィス移転プロジェクトのメンバーに女性のキーパーソンを含め、女性の意見を取り込みながら物件選定を進めることが必要とされています。

6.自動販売機

これは昔からある設備ですが、ビルのエントランス等にジュースやコーヒー、ミネラルウォーターなどの自動販売機を設置すると、社員やテナントに喜ばれます。外部のコンビニや自動販売機へ行かずとも、気軽にビル内で購入できることが魅力のようです。

多少の収入源にもなりますから、スペースに問題がなければ導入を考えるとよいでしょう。ちなみに、定価で販売する場合と、通常より10~20円程度安く販売する場合があります。

ビル管理の面から言うと、飲み終わったペットボトルや缶が散らかるリスクはあります。しかし、管理人や担当社員に定期的に見回りをさせて対応させれば、特に大きな問題にはならないでしょう。

参考文献
自社ビル取得&運用マニュアル(すばる舎リンケージ)

株式会社ダク・エンタープライズ
株式会社首都圏ビルマネジメント
代表取締役 阿部龍治

 
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