こんにちは。
不動産鑑定士、不動産投資コンサルタントの浅井佐知子です。

皆様は、「リセールバリュー」
をご存ですか?

リセールバリューというのは、
車の販売で使われる言葉で、
「一度購入したものを販売する際の、
再販価値のこと」をいうそうです。

10月24日発売の「日経ビジネス」
の記事によると

『ポルシェを買った友人がいる。
お値段800万円。
そのポルシェを多少乗り回しても、
それを2000万円で買う人がいる。

手軽に中古品を売買できる
仕組みが世の中に出てきたことで、
将来的に売ることを前提にして
買い物をするという
消費スタイルが広がっている。』

「物は古くなれば安くなる」
でしたが、

中古品を扱う仕組みができたことで、
買値よりも高く売却できることが
可能になったのです。

ワインや日本酒、焼酎なども、
個人がネットで簡単に転売できるようになり、
人気の銘柄は何倍もの高値で売られています。

それに比べ、住宅市場はどうでしょうか?

同記事によると、

『それに比べ、住宅の
リフォーム市場が
広がらないのは、

「リフォームすれば、
住まいの価値が上がる」という
習慣が日本にはないからだ。


リセールバリューの考え方が
浸透すれば、新築偏重という
傾向は改まるかもしれない。』

確かに建物は新築時が一番価値が高く、
木造などは20年でほぼゼロ評価になってしまいます。

買主も仲介業者も中古住宅に価値を認めていないからです。

中古住宅に価値が認められ、
それが市場に行き渡る。

そうすれば、新築住宅の価格は下がり、
リフォームの行き届いた中古住宅の価格は
新築とほぼ同じ価格、もしくは付加価値が付いて、
それ以上の価格で売却できるようになります。

そのためには、新築の段階で、
価値が下がらない建物を建てること、
常に建物のメンテナンスをし続けることが必要となります。

ポルシェもポルシェだから
値上がりするように。

車と不動産は似ているところが多いので、
これからの中古住宅市場は、
面白いことになるかもしれません。

中古住宅の「ポルシェ」を目指すのが
良いですね♪

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『良質な不動産情報とサービスで人を幸せに!』
不動産鑑定士、不動産投資コンサルタント  浅井佐知子

 
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