3月も早いもので、もう下旬ですね。先週は小学校や中学校で卒業式が行われ、ほっとしたのもつかの間、4月に入ればすぐに入学式です。また就職や転勤などで引っ越しに追われている人もいるでしょう。3月下旬から4月はじめにかけて何かと忙しい時期ではないかと思います。
さて、前回からの続きです。前回は土地を売る際に気になるポイントとして「売れるのか」「高く売れるのか」「どのくらいの期間で売れるのか」の3点をあげました。今回はその中のひとつ「高く売れるのか」について考えていきたいと思います。
何事もそうですが、高く売れるものには高く売れるだけの価値があります。土地の場合であれば、そもそも地価が高い土地なら高く売れるでしょう。地価とは言わずと知れた土地の価格のことですが、実はこの地価には基準となる数値が4種類もあるのです。なぜ4種類もあるのかというと、それぞれ違った行政機関が価格を公表しているからです。以下にあげると次のようになります。
・地価公示価格(国土交通省)
・路線価(国税庁)
・基準地価(都道府県)
・固定資産税評価額(市町村)
これらの地価は全部同じではありません。不動産会社はその土地にいくらの価値があるのかを算出する場合、一般的にこの4つの数値の中から地価公示価格と路線価を基に算出します。
地価が高い土地はだいたいにおいて地方より都心部であり、駅前近くの繁華街であることが多いのが現状です。これは都心部であればその土地をほしがる人が地方よりも多く、繁華街であれば土地の用途が住宅建設以外にも商業施設などのビルを建てられる、といった理由があるからといえるでしょう。
しかしこのような立地条件のよい場所に土地を持っている人はそう多くないと考えられます。今まで住んでいた場所や、親から受け継いだ土地など住宅地や農地を売却する人のほうが多いのではないでしょうか。住宅地を売る場合、ちょっとした立地の違いでも高く売れる可能性があるかどうか違ってきます。では次回はその可能性がある条件について考えていきましょう。