実家の土地や建物などの不動産物件を活用せずにそのまま放置している場合、不動産にかかる税金だけが搾り取られるだけで、少しもメリットがありません。とはいっても、自分としては自分の家や土地があるので、どうすることも出来ない…ような感じがしますよね。しかし、そんな不動産物件でも十分活用できる方法があるのです。

超高齢化社会だからこそ出来る活用方法

ご存じのとおり、今の日本は世界中でも類をみないほどの超高齢化社会となっています。医療の進歩により、救える命が昔よりも多くなったという要因もありますが、例えそうでも、出生率の方が多ければ、高齢者がいくら増えようが問題ありません。ひと昔前のように、大勢の若い世代で一人の高齢者を支える、となるのです。ところが、最近の出生率はかろうじて「1」に届く程度しかないと言われているため、一人の若い世代で一人の高齢者を支えていかなければなりません。だからこそ、高齢者が安心して、しかもお金をかけずに暮らせる状況を作りださなければならないといえます。そこで、老人ホームという活用方法がうまれるのです。

どんな物件が老人ホームに適しているか

「一億総活躍社会」は、親の介護が必要になったとしても、擁護者である子供が会社を辞めることがないようにすることが大切な柱となっています。つまり、介護が必要になった高齢者が入居できる特別養護老人ホームをつくるということです。ただ、一昔前のように、定員が100名のような大規模の特別養護老人ホームをつくることはありません。必要なのは、定員が30名ほどの小規模な老人ホームです。また、大体の老人ホームは地上2階建て以上というのがセオリーですので、そんなに広い土地は必要ありません。さらに特別養護老人ホームではなくても、これからも増え続けるはずの認知症の方に対応したグループホームなら、一般の住宅が建てられるような土地でも十分です。ただ、例えば農地だと転用しなければ建物を建てられないため、住宅用としてすぐ使える土地が良いでしょう。また、近隣に一般住宅が密集している場合、老人ホームのような福祉施設を建てることに反対する地域もあるため、事前の下調べが必要でしょう。

 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ