首都圏の話になりますが、一昔前は賃貸物件が人気を集めていました。それは、皆が「いつかはマイホーム」という夢を抱いていたからかもしれません。マイホームを建てる、或いは購入する目途がつくまでは、賃貸物件で我慢して生活する、という考え方です。しかし、しばらく前からこの考え方が変わってきました。

マイホームが夢ではなくなった


恐らく、マイホームが夢となったのはバブル期ぐらいがピークかもしれません。いくら一生懸命働いてマイホームを建てたとしても、定年で引退した後は家族のお荷物状態…というような話題がのぼるようになったからなのか、価値観や価値基準の違いからなのか。いずれにしても、無理をしてマイホームを購入するよりも、別のことにお金をかけるようになってきているのが現状です。とはいっても、いつまでも賃貸物件に暮らし続けるということは、家賃を払っていながらも自分のものにはならない部屋に住み続けるようなものです。ここにおいて「分譲マンション」というものに人気が出るようになってきました。分譲マンションのメリットの一つとして、一度はローンを組んで購入したとしても、家族構成などの変化によって間取りなどが合わなくなってきたら、別のマンションを購入することが出来ることかもしれません。マイホームのように自分で建てた訳ではないから出来ることなのです。とはいえ、それを行うにはよほどの財産がなければ不可能です。ですから、こういう場合には最初に購入したマンションを売却し、残りのローンの返済に充てること大切になってきます。

マンションを売却する時のポイント


マンションを売却する時には、個人同士で口約束で出来るものではありません。不動産業者などに依頼し、間に入ってもらう必要があります。また、買い手を探してもらう必要もありますね。ということは、その不動産業者へ支払う「仲介手数料」が発生しますし、売却に係る申請等を司法書士に代行してもらうのなら、その費用もかかります。さらに売却すれば収入となりますから、確定申告をして税金を納める必要があります。ただ、中古のマンションとなるとなかなか黒字になることはないので、逆に税金の還付が行われることが多いようです。お金以外にも、売却するには内覧を行うことが一般的なので、それも不動産業者と打ち合わせをする必要がありますね。このように、マンションを売却する時には色々な諸手続きがありますので、それなりの期間をかけて気長に行うことが大切です。

 
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