平成バブル期には、有り余る資金を投入して、多種多様なマンションが作られた。

5万棟分のマンションカタログを所有するSD建築企画研究所(東京)清水修司代表のコレクションの中から、バブルマンションを紹介する。前回に続いて、PAIRCITY MUSEE TAKANAWA(ミューゼ高輪)を特集する。

 (リビンマガジンBiz編集部)

前回記事はこちらから

超豪華パンフレットの理由とは

前回記事で、ミューゼ高輪の1辺47cmの特大マンションカタログを紹介し、かなりのコストがかかっていることについて言及した。

しかし、カタログの物件価格を見てみると…

おわかりいただけただろうか?

まず売り出す部屋は、8部屋しかない。

そして、濃い黒で書かれた3~4桁の数字に注目。

これがマンション各戸の売り出し価格だ。

単位は100万円!

1,030と表記された601室は、つまり10億3000万円となる!

8部屋のうち最も安い202室で7億8300万円。

最も高い501は16億100万円になる。

8部屋平均で、10億6700万円。

「バブル期といえど、さすがにこれだけの高額物件を変える人はそれほど多くない。だから、カタログも限られた人にだけ向けて作ったんだろう。マンションデータ会社も所有していないようだ」(清水氏)

賃貸募集中

さてこのミューゼ高輪だが、最も高額な501室は賃貸に出されている。

2019年6月現在の募集金額は家賃88万円(定期借家)、敷金264万円、礼金88万円だ。

間取りは、4LDK(約340㎡)となっている。


※取材協力

清水 修司(しみず しゅうじ)

SD建築企画研究所 代表

 
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