規模が大きいことはリスクなのか。みなさんはどうお考えになられるでしょうか?
いろんな考え方の人がいると思いますが、少なくとも私はそうは思いません。
逆に、一本足、二本足のほうがリスクだと私は感じます。

理由は簡単で、規模が大きいほうが分散が図れるから。
特に不動産の場合は、入居者がいれば家賃が100入ってきて、入居者がいなければ家賃が0という仕組みです。
これが一つしかないと、100か0しか有りませんので、複数持っているほうがリスクが分散されることは言うまでもありません。

売却においても同じです。
一つの物件しか売却に出さない場合、たいていその物件で利益を出さなければいけないことになります。
ただ、複数の物件を売却に出すと、必ずしも一つの物件で大きな利益をとらなくても、少しずつ利益をとる、あるいは税金対策の観点からこの物件ではあえて損失を出すという調整も可能になるわけです。
つまり、価格を調整しやすくなるので、売却が成約しやすくなるようにもできます。

その意味で、物件については、個人的には、大きな物件を一つ持つよりは、小分けにして複数の物件を持ったほうがリスクが少ないと私は感じます。
また、売却のときにも、小さい物件のほうが出口が取りやすいと思います。
なぜかというと、単純にその物件を買える人の数が多くなるから。買主は、ローンで買う人と現金で買う人のどちらかしかいません。明らかにこの金額の現金を持っている人は少ないだろうという金額の物件だと、ローンを組んで買ってもらうことになりますので、その場合は買主はイールドギャップを意識して利回りが十分に取れる、つまり価格が割安な物件を選定して買うすることになります。
特に外国人の購買需要を戦略に位置付けている人は、基本的に現金で購入してもらうことを意識して物件を購入し、売却に出す必要があります。

このように出口戦略も見据えた上で物件を購入していくことが重要ですね。
 
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