耐震性はどうか

今流行の古民家の購入を検討しているあなた。メリットだけ見て購入を決める前にデメリットがあることも事前に確認しておきましょう。一つは、耐震性に不安がある点。古民家は、今のように耐震基準が制定される前に建築されている場合がほとんどのため、耐震性が万全であるとは言い難い点です。今の住宅は、完全に倒壊しないように、構造自体をしっかりと固めているのに対し、古民家の場合は、倒壊が一部分ですむような作りになっているのです。一部が壊れることで、全体が崩れてしまうことを避けるというわけです。当然、使用している建材はヒノキやケヤキといった劣化しにくく、強度のあるものが多いですが、ごくまれに見えないところでヒビが入っていたりする場合もありますので、古民家鑑定士に詳しく見てもらうのが一番いいでしょう。

思いのほか費用が高いこと

古民家のリノベーション。考えるだけでもその出来栄えにワクワクしてしまいます。しかし、気をつけたいのは、思いのほかに費用がかかることです。古民家に使用されている材料は、現在も一般的に出回っているような大衆的な建材とは違い、非常に希少性の高い場合が多いのです。したがって、購入した古民家で使われている同じ建材を探そうとしても見つからなかったり、たとえ見つかったとしても非常に高価であることもあります。材料の場合は、こだわるとドンドン費用が上がっていきますので、特に注意が必要です。同じ建材がない場合は、似たような建材を使用し、上から塗装することで近づけることができます。しかし、この時点で、建材そのものに塗装するという行程が加わります。

断熱性能がよくない

古民家は、全体に風通しがよく作られています。したがって夏場はとても涼しくて快適なのですが、冬場はとても寒いのです。このままの状態で暖房器具をしようすると高熱費がいくらあっても足りないくらい断熱性が悪いため、リノベーションする際は、断熱対策をおこなうことが望ましいでしょう。

 
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