そもそも、なぜリフォームするのか?
それは、古いマンションを現代風にするためです。
内装の見た目を新しい素材に置き替えれば表面上はそれなりに新しくなります。
例えば、ペンキを上塗りすることや壁紙を張り替えるだけでも、見違えるように綺麗になりますが、これでは、単なるリフォームで、リノベーションとは言えません。
傷だらけの木の床傷だらけの木の床
文字通り、リノベーション=リフォーム+イノベーションですから、何らかの新しい価値を創造して始めてリノベーションといいます。

そこで、まず注目してほしのが「床」です。
床なんか、コンクリートのマンションなんだから、フローリングを直貼りすればいいのでは?と考える方が多いと思いますが、実は、マンションのリフォームで一番問題となっているのが音の問題なのです。

コンクリートの床はスラブの厚さが重要です。ただ、鉄筋コンクリート造りの建物でも、昔の建物は意外と床面のコンクリートが薄く、上階の音が響く構造の建物が多いことに気付きます。
これは、第一義的には、スラブ厚は何㎜か、つまり床のコンクリートの厚さにより決まります。

音には①つのタイプ!
音には2つのタイプがあり、床や壁から伝わる音、専門的には固体伝播音といいますが、床を例にとると、大別すると「軽量床衝撃音」と「重量床衝撃音」に区別されています。

●軽量(床)衝撃音(LL レベルライト(ウエイト))
軽量床衝撃音はスプーンなどの金属などの軽いものを落としたときに出る音や、スリッパの足音などをいいます。
つまり、高い周波数の音ですから、床の仕上げ材の材質で音の伝わり方が変わってきます。
「銀のスプーンとフォーク銀のスプーンとフォーク」のフリー写真素材

●重量(床)衝撃音(LH レベルヘビー(ウエイト))
対して、人が跳びはねるような〚ドスン〛という重い物を落としたときに出る音が重量床衝撃音といいます。
重低音といったところですが、これは、コンクリートの厚さ(床面のスラブの厚さ)が影響してきます。
「冷たいコンクリートの壁(テクスチャー)冷たいコンクリートの壁(テクスチャー)」のフリー写真素材


コンクリートの厚さは変えられないため、特にリフォームで重要なのは軽量衝撃音です。
軽量床衝撃音は、周波数が高いのですが、カ―ペットを敷くなど床の表面材を替えるだけで防止することができます。逆にいうと、今まで畳で軽量衝撃音が防がれていたものを、フローリングに変えることで、遮音機能を低下させたりします。
安いリフォームで失敗するのが、ほとんどがこの遮音性能の低下です。私が以前3階に住んでいたときに、1階から、音について苦情を言われたことがありますが、まさに、音はマンションのトラブルで最も日角が多い問題といえます。


●音についての規格・基準
重量衝撃音は、L値という等級(遮音等級)で表しますが、L値は小さいほど音を通さないということとされています。
床素材の規格として、例えばこの床材の遮音等級は「1級」だとか「LL45、LH40」だといったように使います。


L値の規格は、重量床衝撃音の場合、コンクリートスラブ厚150mmとして推定されていますが、大体の基準として、
スラブ厚130mm L-65 下階に音が伝わる。これは感覚的には、「気になる」という水準
スラブ厚50mmではL-60「やや気になる」
180mmではL-55で「少し気になる」
200mmではL-50で「ほとんど気にならない」となるといわれています。
まあ、気になる、気にならないは感覚的なものであるため、絶対的な基準とは言えないのですが、重量、軽量の床衝撃音をまとめて単なるL値(衝撃音)の一覧にすると次のようになります。



●床の仕上材ごとの遮音性
L値は数字が小さい方が遮音性が高いという意味ですが、大体の床材別の基準は、
・通常のフローリング材 LL-60
・遮音フローリング LL-55からLL-45
・カーペット:LL-45からLL-40
つまり、カーペット > 遮音フローリング> 普通のフローリング と言うことになります。
しかし、折角、床をリフォームするのにカーペットでは、芸がないというか、やはり、フローリングの方がデザイン的に選択肢があり、また、衛生的だということで人気があります。
次回は、フローリング・カーペットリフォームの実例を紹介したいと思います。




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