「失われた20年」が30年にも到達しようかというご時世ですから、住宅を現金一括で購入できる人は、あまり多くはないでしょう。

そこでほとんどの人が利用する住宅ローンですが、その金利はどのような仕組みで決まっているのでしょうか。

仕組みを理解できれば、ある程度、この先数年の予想がたち、購入計画も成功しやすいと思います。

ここでは住宅ローンの金利の決まる仕組みについて見ていきたいと思います。

金利の種類

一つ目の種類には「固定金利タイプ」が挙げられます。これは借入時の金利が市場環境に左右されることなく固定されているタイプです。金利が固定されているので、返済計画が立てやすいというのがこのタイプのメリットになるでしょう。

もう一つには「固定金利期間選択タイプ」が挙げられます。これは、当初の、3、5、10年間など一定の期間は固定金利となり、その後は変動するというタイプです。最初の数年間はしっかりと返済計画を立てたいという時には、効果的なタイプとなります。

最後に「変動金利タイプ」ですが、これはマクロな金利が上下に応じて住宅ローン金利も設定されるタイプです。

住宅ローン金利の決まる仕組み

金利の決まる仕組みは、様々な要因が絡み合っていて簡単には解説できませんが、ここではおおまかな枠組みを見ていきましょう。

まず銀行をはじめとした民間金融機関の金利は、日銀の決める金利(政策金利)をもとに決められます。政策金利の上下に連動して民間金融機関の金利も上下します。上にあげた変動金利タイプは、このような仕組みで金利決定されます。

一方、フラット35などの固定金利タイプは、国債の金利と連動して金利が決まります。

これら以外の要因としては、それぞれの銀行同士での、融資先獲得競争によるものがあります。お客はより金利が低い銀行、サービスの良い銀行を選びますので、なるべく自行に取り込むべく、金利を調整します。

2017年の住宅ローン金利

上記のように、住宅ローン金利は日銀の政策金利の影響を強く受けますが、その政策金利は消費者物価指数をもとに設定されます。この消費者物価指数は今年も大きな上昇は見込めないため、政策金利は低く設定せざるを得ない状況になるようです。従い、住宅ローン金利も従来と同様、低い金利で推移されると思われます。

まとめ

以上、住宅ローンの決まる仕組みを中心に紹介してきましたが、いかがでしょうか。

これから住宅ローンを検討しようとしている人は、ローン金利の決まる仕組みを理解しつつ、自分にふさわしいローン計画を行うことをお勧めします。

 
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