マンションを売りたいという方には、それぞれに売りたい事情があります。家族が増えて狭くなり住み替えたいとか、転勤になったとか、住宅ローンが払えないとか。何かしら事情があるので、できるだけ早く売りたいという方がほとんどなのではないでしょうか。でも、焦りは禁物です。マンションをすぐに売りたいと思っても、今すぐ売って引き渡すことができるような代物ではありません。売却には6ヶ月くらいは期間を要するものだと考えておいた方がよいでしょう。マンションをできるだけ高く売りたいと思っているならなおさら、心に余裕を持ってゆったりと構えてスケジューリングをしましょう。

 まず、複数の不動産会社に査定をしてもらい、自分のマンションの相場がどれくらいなのかを知ることが大切です。インターネットで複数の会社に一括査定を申し込めるので、これについてはさほど時間は要しないでしょう。査定により自分のマンションの相場がわかったところで、売却のスケジュールを立てていきましょう。

 自分のマンションの相場から、住宅ローンが残っている場合には住宅ローンを完済できる金額で売却できそうか、住宅ローンが上回る場合に自己資金は用意できるか、なども考える必要があります。マンションの売買には仲介手数料や登記などの費用もかかりますので、最低いくらで売りたいのかというイメージをしっかり持ったうえでとりかかりましょう。

 まずは自分のマンションを一生懸命高く売ろうと努力してくれそうな仲介会社を選定します。インターネットや近所の評判など、さまざまな情報を活用しましょう。仲介会社の担当営業マンの説明がわかりやすいかどうか、売却に向けてしっかりとした戦略をもっているかなどもチェックして決めましょう。

 仲介会社と媒介契約を結んだらついに売り出しです。売出価格を決めて売り出したら、まずは2週間でどれくらいの反響があったか、1ヶ月ではどうかなど反響の数をみて仲介会社と蜜にコミュニケーションをとりながら戦略を変えていきます。そして内覧の希望があればどんどん内覧してもらいます。すぐに決まればラッキーですが、概ね2~3ヶ月は販売活動に要すると考えておきましょう。

 そして、ついに買主が決まったとしても、すぐに引き渡せるわけではありません。買主の住宅ローン審査や売買契約、登記などにも時間を要しますので1ヶ月はみておきたいところです。ですので、買主が決まっても引渡しまでにはもう1ヶ月余裕が必要だということも頭に入れてスケジュールを立ててくださいね。

 自分の住み替えのタイミングで引渡しができればそれがいちばん理想的ではありますが、タイミングにこだわりすぎてスケジュールに余裕がなくなると、早く売りたくてどんどん値下げをしてしまうことにもなりかねません。ですので、マンション売却のスケジュールはゆったりと余裕を持って立てましょう!

 
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