私の友人のご両親は、定年を機におもいきって長年住んだ思い出の自宅を売却することにしました。というのも、私の友人はすでに結婚していましたし、お兄さんも結婚していて自分の家をすでに持っていましたので、自宅がいずれ空き家になることは容易に想像できたからです。

 いわゆる東京のベッドタウンに住んでいたご両親の自宅は、最寄り駅からバスで10分くらいかかり、築30年ほどの物件でした。立地が良いわけではないですし、築年数もそれなりですので、売却価格はあまり期待できません。でも、ガーデニングが趣味だったお母さんによりよく手入れされたお庭と、ゆとりのある間取りや停めやすい駐車場が魅力的です。買い手が現れるまでには少し時間を要しましたが、嬉しいことに、ガーデニングが出来る庭付き1戸建てを探していたというご家族に家を売り渡すことができました。今でもお庭にはきれいな花が咲き誇っているそうですよ。

 そして、自宅を売却して購入したのが最寄駅前の築10年ほどの中古マンションでした。2人暮らしですので、それほど広いお部屋でなくとも充分ということで、購入したのは1SLDKの物件。自宅を売却して得たお金プラスアルファで買うことができたそうです。そしてその頃、同じマンションの別のフロアにあるファミリータイプの部屋も売りに出ていました。私の友人は3駅先の賃貸マンションに住んでいたのですが、これを機にそのファミリータイプの部屋を購入することにしたそうです。同じマンションに娘家族が住んでいるというのは、親にとっても安心できて理想的ですよね。

 これにより、長年住んだ郊外の戸建て住宅が将来空き家になる心配はなくなりました。築30年ほど経っていましたので、さらに年数を重ねた挙句に空き家になってしまったとしたら、将来その物件を相続したとしても、その処分は今以上に大変だと思われます。もちろん、住み替えたマンションが空き家になる心配は残りますが、なんといっても駅前にある好立地のマンションですから、賃貸するにせよ売却するにせよ、郊外の戸建てよりずっと取り扱いやすいことでしょう。

 ご両親のおもいきった決断のおかげで、郊外の戸建てが空き家になるリスクを避けることができました。そして、ご両親にとっても同じマンション内に娘家族がいてくれるという安心感を得ることができましたね。そのまま郊外の自宅にこだわるよりも、ずっと幸せなシニアライフが始まったのではないでしょうか。

 
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