親世代と子世代が一緒に暮らす二世帯住宅は、義理の親子はもちろん実の親子間でもトラブルを伴います。できれば避けたいと考える人もいるのでは? そんな人のために、二世帯住宅が上手く行くポイントを紹介します。

 

二世帯住宅は難しいの?

 

二世帯住宅と聞いて皆様はどのようなイメージを思い浮かべるでしょうか。将来的には義理の両親の面倒を見ないといけない。家事・子育てなどでなにかと干渉を受けることになる。このような不安を抱いている方も少なくないかと思います。

 

もしかしたら自分の家にいるのに、心が休まることがないのかもしれません。しかし、二世帯住宅は決してそのようにネガティブなことばかりではありません。今回は二世帯住宅で失敗しないためのポイントを紹介したいと思います。

 

 

互いのプライバシーの尊重

 

二世帯住宅にする際に、真っ先に念頭に挙がる不安の一つに「プライバシー」の問題があります。これは夫婦方ももちろん、同居する両親にとっても頭を抱える問題かもしれません。自分たちだけの空間と時間が欲しいと感じるのは自然なことです。

 

また、パーソナルスペースの広さは人によって違うもの。さらには自分だけの時間を誰にも邪魔されたくないと考える方もいます。些細に思えるこれらの事ですが、積み重なれば大きなストレスとなり、皆様の二世帯住宅での生活に支障をきたすことも考えられます。

 

互いの家庭、個人のプライバシーを確保できるような間取りなどを考える必要があります。

 

 

過干渉と依存への注意

 

相手方世帯の生活スタイルなどに過干渉をすることは、干渉される方はもちろんする方にも大きなストレスを与えます。自分が正しいと思って直すよう注意しても、相手方もいままでずっと正しいと思ってきたことをしているわけですからまず直りません。干渉された側は「いちいちうるさい」と感じ、干渉した側も「なんでこんなことを直せないんだ」と感じてどちらもストレスがたまるものです。

 

また、自分の出来ないことを相手方の世帯に頼り切ってしまうという現象もよく見受けられます。夫妻のどちらにも言えますが、自分の両親と一緒に暮らすことになると、ついつい親子で暮らしていた時の延長に感じて家事など頼ってしまうことがあるのです。そして同居することになった両親方の世帯も、親子で暮らしていたころの感覚でついつい身の回りの世話をしてしまうという方も多いのです。

 

過度な干渉も依存も、相手方の世帯を圧迫することに繋がります。これらを防ぐためには、相手方と適度な距離をとる必要があります。

 

 

二世帯住宅を立てる際の間取り

 

互いのプライバシーを守るため、そして過干渉や依存を防ぐため、二世帯住宅を立てる際はしっかりと間取りを意識しましょう。

 

二世帯が完全に同居する融合型の住居は昔からメジャーですが、最近では二世帯の生活スペースを完全に分けた完全分離型や、玄関や一部のスペースをのみを共有した間取りの住宅も人気があります。

 

もちろん、ご両親の健康が心配であったりする場合は、住宅を完全に共有する融合型の方が両親から目を離すこと機会が減るので安心です。しかし、健康などに心配がないのであれば、完全分離型や一部共有型の二世帯住宅を検討するのも良い選択と言えるでしょう。

 
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