土地や家というのは必ずしも自分で購入して買うだけの不動産ではありません。

決してほしくもないのに親から相続をしなければならなくなったという場合もあります。

正直なところ、急にいらない土地や家というものを手にしたところで、実際にはどうすればいいのかわからないかと思われます。

そういった場合の土地や家というのを、一切の損をせずに維持できる方法というものはあるのでしょうか?

 

 

放置するデメリット

 

 

使わない土地や家を空き家のまま放置しておくことで、少なからず何かしらのデメリットというのは存在してきます。

まず一つ目は、固定資産税を払い続けなければならないというデメリットです。

土地や家を所有している場合、いくらそこに誰が住んでいなくても所有者には固定資産税を支払う義務があるのです。

それと、平成275空き家対策特別措置法により特定空家等というものが定められました。

これは、倒壊の危険性、ゴミなどが溜まって地域に悪影響を与える、といったような空き家に関して定義されています。

ちなみに、通常であれば住宅用地の固定資産税は最大6分の1まで減額の控除があったのですが、法律により特定空家等に認定された空き家は控除が適用されなくなったのです。

ということは、これまでの最大6倍の固定資産税を支払わなければならないというリスクが伴ってきたのです。

次に、土地や家を何も手入れしないままだと、当然のように劣化が進み価値が下がってしまいます。

もし売りたいとなったときには評価額もかなり下がってしまう恐れもあるのです。

最後に、土地や家の劣化が進み特定空家等に認定された際、余計な過料を徴収される可能性もあります。

たとえば、改善命令が出された際にそれを無視すると50万円以下の過料が課せられ、さらに強制執行が行われる際はその費用を所有者が負担することになってしまうのです。

 

 

価値を維持するには?

 

 

空き家になったままの土地や家の価値を維持する方法として、空家巡回サービスというものがあります。

空家巡回サービスというのは月に1回行われ、以上が見受けられた際にはすぐに知らせてくれるというサービスとなっています。

たとえば、ポストの整理、家の周りの掃除、雨漏りや雑草の確認などを定期的に行ってくれるのです。

また、画像で記録をして所有者にも現状がわかりやすいようにしているというのも大きな特徴だといえます。

空家巡回サービスを利用していれば、特定空家等に認定される前に異常に気づけるという最大のメリットが存在してきます。

ということは、固定資産税の増額の回避にもつながるということにもなります。

 
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