こんにちは、ファイナンシャルプランナーの飯田敏(いいださとし)です。

不動産会社での現場経験は10年を超えます。

現在は、㈱住まいと保険と資産管理で一般の方向けに

ライフプランにまつわるコンサル業務をおこなっています。

今回は売却中の進捗判断のポイントをお伝えします。

 

 

売却状況の報告を分析しよう

売却を担当する不動産会社からは媒介契約の形態により1週間または2週間おきに

書面で活動報告があります。これは宅建業者の義務ですので必ず送付されてきます。

問い合わせ状況や内見状況なども具体的な内容を聞いてみると良いでしょう。

不動産会社の担当者はプロですので、

売却状況に関しての反応の良し悪しの判断はある程度信頼できるはずです。

毎週、内見が複数組入ってきている状況であれば、

購入の申込みが入る確率が高まっている可能性があります。

こんな場合の対応は、時を待つのみでよろしいかもしれません。

ただし、内見結果は必ず聞くようにしましょう。

誠実な担当者であれば、必ず結果報告があります。

◆内見状況が好調の時には…

結果の複数が前向きに検討中というものであれば、

価格の変更(値下げ)はせずに様子見が妥当かもしれません。

購入検討側の心理として、検討中に価格が下がるのは、

ラッキーなことであると同時にさらなる価格交渉を持ちだすチャンス

と考える方も多いものです。

価格が下がったのだから、表示価格で購入しますとは

なかなかいかないものです。

少しでも安く購入したい買主心理には注意したいものです。

◆内見状況が思わしくない時には…

見に来る人がいないということは決まる見込みが薄いことを意味します。

3週間以上全く内見が入らない場合は、表示価格を見直す必要があるかもしれません。

値下げを覚悟しないとそのまま時間だけが経過し、

・ローンの支払だけが進んだ

・故障個所が発生し、修復にかかるコストが発生した。

・自宅より安い競合物件が現れ、そちらが先に決められた

などの

不本意に見舞われることも考えられます。

不動産は基本スペック(面積、アクセス、陽あたりなど)を上げることはできません

できることは、クリーニングする、見栄えよく手直しする程度でしょう。

人に気に入ってもらえにくい物件というものもありますが、

成約を左右する要素の大部分は価格にあると思うことは間違いではないでしょう。

<周辺情報を確認しよう>

見に来る人がどのくらいいて、見た人はどんな感想だったか、

商談に発展する可能性があるのか等を把握することは重要です。

また、売却中にはなるべく他の売出物件の状況も把握しましょう。

ご自身の物件と類似した競合する可能性がある物件が何件ぐらいあるか、

それらはいくらで売り出されているか、値下げしている経緯はないかなど。

また、担当者に周辺の最新の成約事例を調べて情報をもらうことも重要です。

その事例と比較してご自身の物件は割高ではないかどうかを

率直に診断してもらうと参考になります。

売出価格は下げることはあっても、特別な状況がない限り上がることはありません。

自分の財産が少なくなるイメージが強く、損をする感覚があると感じることでしょう。

しかし、不動産には定価があるわけではありませんので、

長期間売れ残ることによる値下がり幅が拡大するリスクや

精神的疲労から早々に脱却することも有益なことと置き換えてみてはいかがでしょう。

次回は、商談発生の成約への道をお伝えします

お楽しみに!

 
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