マイナス金利導入後住宅ローンの金利は低下しました。変動金利や5年固定金利等に比べて30年固定金利や、全期間固定金利の金利低下が大きくなり、最近は固定金利を選ぶ人が増えています。住宅ローンの借り換えでも変動金利タイプから全期間固定金利や20年固定金利タイプへ借り換える人も増えました。トランプ氏がアメリカの次期大統領に選ばれてから、日本の金利も少し上昇、住宅ローンの金利も若干上昇傾向にあります。

フラット35の金利推移

フラット35は全期間固定金利の代表格の住宅ローンです。過去5年間の金利推移を見ると以下のようになっています(返済期間21年以上、融資比率9割以下の場合の最低金利)。2016年8月に最低金利をつけた後は少し上昇しています。

変動金利と固定金利の差の推移

フラット35の金利推移と合わせて、変動金利の推移を見ておきます。固定金利は上のグラフで見たフラット35の金利、変動金利は某大手都市銀行の適用金利(金利優遇後の金利)の最優遇金利を使っています。

固定金利と変動金利の差は、以前は1%以上ありましたが、マイナス金利導入後の今は差はだいぶ小さくなりました。変動金利は将来金利が上昇してしまうリスクがある反面、当面の金利は固定金利よりも低くできるというのがメリットでしたが、以前と比べるとそのメリットが小さくなっていると言えます。

住宅ローンの借り換えも

このように固定金利が大きく下がり、変動金利の金利差が小さくなっている今、弊社に相談に来たお客様でも、昔借りた変動金利の住宅ローンを、全期間固定(や20年固定、30年固定等)に借り換えるケースが増えています。

Aさんは8年ほど前に変動金利の住宅ローンを借り、毎月返済額は103,893円でした。弊社に相談に来る前は単純に他の銀行で変動金利に、と思っていたようです。弊社のコンサルティングでは変動金利だけでなく、10年固定金利、20年固定金利、残り27年の全期間固定のそれぞれで最も有利になる銀行を探し試算を行いました。結果的に金利上昇リスクのない、全期間固定金利タイプへの借り換えを選ばれ、毎月返済額で約7,000円の削減、借り換え費用等を含めたトータルの支払額で150万円ほど削減できた上に、今後金利が上がっても返済額が増えないというメリットも得ることができました。

トランプ大統領決定後の住宅ローン金利

トランプ氏がアメリカの次期大統領に選ばれてからアメリカの金利が上昇しました。日本の金利もその影響を受け上昇しています。住宅ローンでも、上のグラフにある全期間固定金利やその他10年固定、20年固定等では大統領選挙の前に比べると少し金利が上がってきています。日銀では長期金利(新発10年国債の金利)を0%に誘導するという政策を取っているため、金利が大きく上がることは考えにくいですが、住宅ローンの借り換えを検討されている場合には金利の低い今のうちに、ということは言えるでしょう。

弊社株式会社FPアルトゥルでは住宅ローンの借り換えコンサルティングを実施しています。簡易試算は無料で行い、コンサルティングは安心の成功報酬制。住宅ローンの借り換えをプロに任せるという選択もご検討ください。

株式会社FPアルトゥル

井上光章

 
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