不動産物件は出口戦略がもっとも重要。こうした言葉を耳にしたことがある方も多いかもしれません。住宅にしろ、投資用物件にしろ、長期で所有する場合も短期売買の場合も売る時売れるかどうかでその後のキャッシュフローの流れは変わってくることになります。

例えば、どうしても多額の資金が必要のため、投資用物件を売りたいとします。その時すぐ売れるかどうかでその後の動向は変わってくることでしょう。あせらず落ち着いた対応を行うためにも、買ってはいけない、売れない物件の共通点を知ることで、そうした物件を買わないことが一番です。それはどのような物件が売れない可能性を秘めているのでしょうか。

■立地を確認する
不動産にとって最も重要な観点は立地といえます。人口減少が続く今、郊外の家は売りにくくなっていくことでしょう。人口減少が大きい地域では売る時大変になりそうだというのは誰しもが察することができるはずです。一方で、都市部においては利便性重視の観点から買いニーズは衰えないことでしょう。そのため、利便性の高い場所で今後も人口があまり減らない、もしくは増える地域がターゲットになってきます。

これは地方でも同じです。地方都市で人口減少が続いている場所でも、皆が住みたいと思う地域があるはずです。そうした地域に的を絞るのが得策です。

■中古の場合には建物の状況を把握する
もう一点、中古の場合には建物の状況も把握しましょう。例えば、建物建築時には適法であったとしても、その後の法律改正等により法令不適格となる物件があります。これを「既存不適格物件」といいます。この場合には、同じ場所に新しく建物を建てる際には現状と同じような建物を建てることができないといった問題が生じることになります。これでは買い手は減ることでしょう。

また、中には建築後に違法に増築された物件もあります。こうした物件の場合には、増築した部分を撤去しなければ買い手が購入する際に金融機関の融資が下りないといったことがあります。こうなると売れない物件となってしまいます。

こうした物件を購入するのは避けるべきです。また、仮に所有している場合には売れるような対策(例:増築部分の撤去)を立てる必要があります。
売りたいときに売れなければ意味がありません。不動産購入時には是非注意しておきたいところです。

 
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