築古マンションは新築・築浅物件と比べ多くの点で見劣りします。このためよい条件で売れないと思っている人も多いのではないでしょうか。築古物件にさまざまなデメリットがあることは間違いありません。しかし、そこを逆手にとって以下のようなメリットをアピールすることも可能です。

 

デメリット1.旧耐震基準の建物

1981年(昭和56年)に耐震基準が改定される前に建築確認が行われた物件は、地震に弱いと言われています。阪神・淡路大震災では、旧基準物件の30%が大破した一方で新基準物件の大破は10%にとどまりました。もっとも全ての旧基準物件の耐震性能が劣る訳ではありません。適切な耐震補強を行っていれば、十分な強度が保たれていると言えます。新しい技術の導入により、築十数年の新基準物件を上回る耐震性能になるかもしれません。

 

デメリット2.天井が低い

天井が高い物件は開放感がありリノベートしやすいですが、一方で冷暖房効率はよくありません。天井が低ければ人のいない空間を温めたり冷やしたりするコストが減ります。また外から見ても天井高があり窓の大きい住戸よりも天井の低い部屋の方が目立たないため、あまり人目も気になりません。

 

デメリット3.無理に間数を増やしている

核家族や単身世帯が増える中で、無理やり間数を増やした住戸は敬遠されがちです。4畳半2間より91間の方が好まれます。もっとも築古物件の場合はフルリノベーションを施す場合が多いため、住戸全体の形が整っていて改装しやすければ現状の間取りは問題になりません。

 

デメリット4.セキュリティ水準が低い

築古マンションの大半は、建物の入口から住戸の玄関まで何時でも誰でも入ることができる構造になっています。郵便ポストに鍵のない物件もあります。こうしたセキュリティ体制に不安を感じる人もいるかもしれませんが、マンション全体の警備システムがないため独自に警備会社と契約してセキュリティを強化することも可能です。

 

デメリット5.エレベーターがない

5階建て以下の物件の場合、エレベーターを設置していないこともあります。この点については日々の生活の中で自然に階段を使うため健康によい、地震などで長期間の停電を余儀なくされたときに階段を使いやすい(設置個所が多い、広い、住戸から近いなど)といったメリットを強調しましょう。

 

何事も表があれば裏もあります。デメリットになることも見方を変えれば、利点に気づくはずです。「住めば都」ともいいます。築古物件だから高く売れないとあきらめずに、改めてメリットを整理してアピールしましょう。

 
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