東京23区内の「2LDK、60~65平米」の中古マンション価格を以下の条件で比較しました。調査対象は2017年2月5日時点でSUUMOに掲載された物件です。

 

(比較条件)

 ・  最寄駅から徒歩5分以内

 ・  2002年~2007年築(築10~15年)

 ・  2階以上

 ・  タワーマンションを除く

 

売出価格の上位5物件は以下のとおりです。

 

1位:     1億500万円(63.31平米、千代田区、JR総武線「市ヶ谷」徒歩3分)

2位:     8780万円(60.53平米、渋谷区、JR山手線「恵比寿」徒歩3分)

3位:     7480万円(60.23平米、新宿区、東京メトロ東西線「神楽坂」徒歩5分)

4位:     6980万円(60.23平米、港区、都営浅草線「高輪台」徒歩5分)

5位:     6780万円(60.36平米、港区、東京メトロ日比谷線「広尾」徒歩4分)

 

60平米以上になると高額物件は駅チカの幹線道路沿いに立地するタワーマンションが多くなります。最寄駅から徒歩5分以内で築10~15年の物件は109件あります(ウェブサイトの掲載件数で重複案件を含みます)が、そのうち42件がタワーマンションです。

それ以外の中低層物件では、やはり山手線圏内に高値の物件が集中しています。いずれも人気の住宅街に立地しています。

 

売出価格の下位5物件は以下のとおりです。

 

1位:     2800万円(64.09平米、板橋区、都営三田線「高島平」徒歩2分)

2位:     3580万円(63.09平米、大田区、京急空港線「穴守稲荷」徒歩5分)

3位:     3680万円(60.92平米、墨田区、東武伊勢崎線「曳舟」徒歩4分)

4位:     3880万円(60.90平米、江東区、都営新宿線「大島」徒歩2分)

5位:     3890万円(64.98平米、杉並区、西武新宿線「井荻」徒歩3分)

 

山手線の最寄駅まで私鉄や地下鉄で10分以上かかる場所まで都心から離れれば、高額物件の50%程度の価格に下がります。都心の60平米クラスの物件であれば単身者やDINKSからファミリーまで幅広い買手が存在しますが、このエリアの主な買手はファミリー層になります。買手がある程度限定されることも都心物件と比べ割安になりがちな要因の1つです。

 

買手の立場からみると山手線圏外の下町、郊外エリアの物件がお買い得という印象です。多少リノベートしても4000万円強で駅チカの2LDKを買えるのは魅力的です。一方で売却を考えるとやはり都心部の物件の方が価格を維持しやすく有利と言えます。長く住むなら下町・郊外、売却を展望するなら都心部がお得です。

 

 

 


 
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