7月29日は「アマチュア無線の日」だ。

1952年のこの日に、太平洋戦争中に禁止されていたアマチュア無線が再開されたことによる。

アマチュア無線とは、仕事や金銭上の利益を目的としたものではなく純粋な趣味として行われる無線通信のことである。

現代のように、通信手段が発達していなかった頃はコミュニケーションツールとして重宝された。

アマチュア無線のことを、俗に「ハム」という。

英語で演技の出来ない素人の事を「ham actor(ハム アクター)」ということに因み、素人の無線として「ハム」と呼ばれるようになった。


アマチュア無線の無線機 (画像=Freepik)

アマチュア無線といっても、誰でも使えるわけではない。

無線技士の資格を取得し、無線従事者になる必要がある。

さらに、無線局に申請して、ようやく運用が可能になる。

晴れて無線解禁と言いたいところだが、自由に使用するためには専用のアンテナを取り付けなければいけない。

ベランダや屋根にアンテナを取り付けることが多いが、マンションの場合、取り付けを禁止している所が多いという。

マンションは、不特定多数の住人が共有のアンテナを利用しているため、アマチュア無線用のアンテナを設置することは管理組合などの許可が必要で難しい問題である。

ベランダは、住民が自由に使える場所ではなく、マンションの共有部分であるため勝手に取り付けることは出来ない。

そんな設置の難しいアマチュア無線だが、非常時には大いに役立つ。

東日本大震災の折も、電話回線が混雑し機能しなかった中でも、個人で通信できるアマチュア無線家が真っ先に被害状況や安否状況などの発信を行い、通信の回復を試みた。

携帯電話やインターネットが普及した今でも、アマチュア無線の社会貢献が期待されているという。

 
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