8月29日は『宝塚歌劇で「ベルサイユのばら」初演が行われた日』だ。

池田理代子の同名漫画『ベルサイユのばら』をミュージカルにした本作は、1974年の本日、初演を迎えた。

宝塚歌劇の中でも屈指の人気を誇り、2006年1月には、通算公演回数1500回を超え、2014年6月には、通算観客動員数500万人を突破したミュージカルだ。

数多くのスターが、オスカルやアンドレを演じた人気作品である。

宝塚と言えば、天海祐希や黒木瞳、真矢みきといった、今でも第一線で活躍している女優を多く輩出する日本最大級のエンターテインメント集団だ。


阪急宝塚駅から宝塚大劇場までを結ぶ道 (画像=写真AC)

1914年に初めての公演を行って以来、未婚の女性だけで構成されている。

戦前、舞台の美しさやトップスターたちの人気などで一時代を築いた。

しかし、1960年代後半からは、テレビなどの娯楽が増えたことにより、宝塚歌劇団の人気が低迷していく。一部のマスコミからは「宝塚とブレーブスは阪急のお荷物」と言われるしまいだった。

それを打開したのが、この「ベルサイユのばら」であった。

当時、人気だった同名漫画を舞台化することで低迷期を乗り越え、人気を回復させた。

タカラジェンヌになるためには、まず宝塚音楽学校に入らなければならない。

「西の宝塚、東の東大」と言われるほどの人気で、その倍率は高く、毎年20倍~30倍にもなる。

宝塚音楽学校では、踊りや発声の勉強はもちろん、礼儀作法を徹底して叩き込まれる。

そして、音楽学校の生徒と入団したてのタカラジェンヌは「すみれ寮」という寮で生活を行うのが決まっている。

現在のすみれ寮は2015年に新築されたもので、旧すみれ寮は2013年に老朽化に伴い解体された。

鉄筋7階建ての防犯設備が整ったオシャレなマンションだ。

寮費は月額15,000円になっている。宝塚市の1K平均家賃が6万円であるため、格安といっていい。

旧すみれ寮は、8畳の部屋に4人が生活していたり、通路の真ん中は先輩が通るため後輩は壁を擦るように端を歩かないといけなかったり、厳しい決まりがあった。

新しいすみれ寮には、一人一部屋あり、時代に合わせて、大きく変わってきている。

 
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