9月16日は「マッチの日」である。

1948年の本日、マッチ配給統制規則が改正され、それまで配給制だったマッチの自由販売が認められた。

以前は、ありとあらゆる着火に使われていたマッチだが、ライターの普及やコンロにも着火装置が付くようになり、現在では、需要が大きく低下している。

若者の中には、マッチを使ったことも見たこともない人も多いという。確かに、街で見かける機会は少なくなった。

マッチで作った家が燃えている (画像=pixabay)

マッチが生活必需品だった時代、「火の用心 マッチ一本火事の元」という標語があるように、多くの火事の原因にマッチが関係していた。

木造住宅に加え、囲炉裏やかまどといった調理・暖房器具のほとんどが直火だったため、引火が多かった。

大規模な火災は1934年に函館で発生した函館大火である。

囲炉裏の不始末が原因で火災が発生し、市内の1万を超える家が延焼して焼失、死者も2,000名を超える大惨事となる。当時、瞬間最大風速30mを超える強風に見舞われ、火は瞬く間に燃え広がったという。

今では、住宅の防火性能の強化に加えて、オール電化などで火を使わない家庭も多く、火災の発生件数は毎年減少している。しかし、少なくなったとはいえ、まだ、全国で4万件近い数の火災が発生している。

その中でも、火災での死者の半数以上は高齢者である。逃げ遅れが主な理由だ。

今後、高齢化が進むにつれ、懸念は高まっていく。

 
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