自宅の売却、一戸建ての購入は人生の一大イベントです。金額も大きい分、売却価格の上乗せ幅、購入時の値引き幅も通常の買い物とは比べ物にならない位、大きなものです。金額差はその後の人生設計、資金計画にも大きく影響します。老後資金が心配な方であればなおさらでしょう。そこで今回は「あと100万円高く売りたい、あと100万円安く買いたい」という方のために、とっておきの秘訣をご紹介しましょう!

 

この秘訣は大きく3点あります。

 

1. 査定前に、掃除とメンテナンスをする

2. アピールできるストーリーをまとめておく

3. 売却提示額に根拠を持たせる

 

では詳しく説明していきましょう!

 

1.査定前に、掃除をし、メンテナンスを行っておく

 

これは基本中の基本です。値決めをする査定前に、物件をきれいにし、印象を良くしておくということは必須と言えます。きれいでピカピカであれば相手も気持ちいいですよね。これは車や時計を売る時と同じです。簡単でもいいから洗車をしたり、磨いたりするだけでも査定がアップするのです。またあまりお金をかけない範囲であれば、設備の修繕やメンテナンスもお勧めです。10万円のメンテナンスで数十万円の査定アップにつながればしめたものです。これは購入者にとっての気遣いにもなり、大事にしていた自宅を売却後も気持ちよく住んでもらえることとなります。これはとっても嬉しいことと思いませんか?!

実際、私自身の過去の経験から言うと、きちんとメンテ、掃除をおこなっていれば少なくとも、数%程度は査定がアップすると思います。「数%?!大したことないじゃない」とお思いの方もいるかと思います。でも考えてみて下さい。たとえ2%アップでも売値が5000万円であれば、それだけで100万円なのです。(5000万円×2%=100万円)そう、もとの金額が大きいゆえ、数%でも決してあなどれない金額になるのです。

 

2.アピールできるストーリーをまとめておく

 

100万円高く売るということは、相手にとっては100万円高く買い取ってもらうことなのです。そのためには納得してもらえるだけのストーリーを用意しておくことが必要です。まずは今までの経緯の開示が不可欠です。一番良いのは修復履歴をきちんと見せるのです。10年に一度、外壁の大規模修繕をやっていましたとか、5年に一度、内部点検をしていました、さらには2年に一度エアコンのクリーニングをしていました、などなど、我が家のメンテナンスの書類履歴を出来る限りすべて探し出し揃えておくのです。それにより今までの経緯が明かになり、相手は安心感を得られます。また同時にどれだけ大切にしていたかという気持ちも自ずと伝えられます。「この部屋には子供とこんな思い出があった」などの心温まるエピソードも添えるとより効果的です。値段を決めるのは人間です。心に訴えましょう。

 

3.売却提示額に根拠を持たせる

 

あと100万円高く売りたい!その気持ちを値段に上乗せするわけです。それなりの根拠が必要です。「もし自宅を賃貸に出したらこれだけの想定利回りが得られる。収益物件としても十分元が取れます。だからこの価格なのです。」といった数値をもとにした説明を行います。また周辺相場も調べます。高値で売却された実例があれば、引き合いに出すとより効果的です。そのような数字の根拠があれば、相手はかなりの確率で納得してくれるはずです。要は「数字で勝負!」なのです。

 

以上が「あと100万円一戸建てを高く売りたい」秘訣­=売却編でした。

次回はこの続きで「あと100万円一戸建てを安く買いたい」購入編をお送りしていきます。

どうぞご期待ください!

 
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