今ある空き家や空き地を、思い切って売却するか? それとも賃貸に出して不動産収入を得るか? 決断するためには知識が必要です。不動産収入を得ることのメリットと大変さ、そして大家さんとして必要な知識を身に着けるために有効なのが「不動産実務検定」合格を目指して勉強することです。

不動産実務検定とは?

不動産実務検定は「一般財団法人 日本不動産コミュニティー」が主催する検定試験です。合格を目指して勉強することで、大家さんとして実践できるノウハウを身に着けることができます。
相続などをきっかけとして、急に不動産経営に携わるようになった人は、賃借人とのコミュニケーションの取り方や、具体的な空き室対策のやり方、法的な知識などがなく、不安な状態が続いているかもしれません。不動産実務検定の学習を通して、必要な知識を網羅的、体系的に学ぶことができるでしょう。

試験合格のメリットは?

すでに触れたように、不動産実務検定の特徴として「実践できる知識が身につく」ことがあります。そして、1級、2級の両方を取得し、マスター認定を受けることで、不動産経営に関するセミナー開催などの道が拓けます。

CBT試験なので忙しい人も受験しやすい

不動産実務検定はCBT試験です。CBT試験の会場は、交通の便の良い場所に設けられていることが多いので、忙しくてまとまった休みが取れない人も、仕事帰りに受験するなどの方法が考えられます。

私は1級小型船舶操縦士や応用情報技術者などの「特定の日時に、教習や試験を受ける」タイプの試験も受験したことがあります。いっぽうで、「自分の好きな日時に会場を予約して、コンピュータを使って解答する」タイプのCBT試験も受験したことがあります。CBT試験を受験して感じたことは、「紙の問題用紙を配られる場合とは異なり、検算や簡単な図表を手描きして確認することがしづらい」ということが、意外に強いストレスになることです。試験対策として、普段から紙の計算用紙などが自由に使えない環境をつくり、解答の方法を考えていくことが必要ですね。

今回は、手持ちの不動産を売却するか、それとも保有したままで活用していくか迷っている皆さんのために、必要な知識を得るためのヒントをご紹介しました。知識を得ることで、「やはり自分には不動産経営は無理だ」と結論が出せる人も、逆に「思い切って不動産経営に挑戦しよう」と考えられる人もいるでしょう。どちらの判断をするにも、焦らず必要な知識を得ることから始めましょう。

 
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