前回、ミレニアル世代(1980年~2000年生まれのデジタルネイティブ世代)に不動産売却をするには何に気をつけるとよいか、という記事を執筆しました。前回お伝えした論点はもちろん正解ですが、一方で「例外もある」といえます。それは、この世代の特徴が「価値観が多様化している」ということができるからです。


1、ミレニアル世代は「価値観が多様化」世代?


たとえばAさん世帯が「この物件がいい」と言ったとしましょう。一方でBさんは「何か希望と違うな」といい、Cさん世代にいたっては「この物件は対象外」となる。なんとも売主や不動産会社を悩ませる特徴がミレニアル世代にはあるといわれます。実際にGoogleで「ミレニアル世代」「価値観」と入力すると、検査結果に並ぶ「多様化」の文字・・。

これでは売主が不動産売却の広告を作成するにしろ、買主のためにリフォームするにしろ、どの部分を中心に据えて売却をするといいのか難しい限りです。




2、ミクロな世帯に届くように


これは不動産を売る時の「心構え」に大きく関わってきます。誰かに高評価を貰うと、「もっと待っていれば別の買主(候補)から更に良い評価を貰えるのではないか」と思ってしまうのが人の、売主の心というもの。


ところがこの世代への売却にあたってはいつまでも次の候補が現れず、気がつけば唯一の買主も待ちきれず別の物件に決めてしまう。そんな状況が訪れてしまいます。背景はここまでお伝えしてきたような「価値観の多様化」です。


これは「別の買主が現れるかもしれない」という気持ちを弱めておくこと。納得できる金額での買主が現れたならば、売却の意思を固めることです。もちろん、更に好条件の買主が現れる可能性は「ゼロ」ではないので「絶対」ということは出来ません。ただ、インターネットで情報が即座に拡がるようになった現在において、昔ほど「売主の待ち時間」が高評価に繋がるとはいえないのではないでしょうか。


ただ、いくつかの不動産会社をまわることはお勧めです。現在の媒介制度は売却を決めたときから「ひとつの不動産に絞るか、それとも複数の不動産会社を窓口とするか」決めることになりますが、不動産会社にはそれぞれ囲った顧客もいるため、窓口を拡げた方をお勧めします(不動産会社によっては複数「一般媒介」にするとやる気をなくす、と言われていますが、ここは考えどころ)。


今回の、そして前半にお伝えしたミレニアル世代へのアドバイスを参考にされながら、不動産売却に成功されることを願っています。

 
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