ソーシャルレンディングとは、「お金を借りたい人や企業」と「お金を貸したい人、企業」をWEB上で結びつける、融資仲介サービスのことです。最近では投資型クラウドファウンディングとも呼ばれています。

銀行にお金を預けるのでは金利が低く、旨味が少ない。高い金利を得るにはある程度のリスクをとらなくてはならず、なかなか手を出せない…という人におすすめしたい投資の手段。

この場合の借り手は、「新規事業を立ち上げたい」「新店をオープンさせたい」「既存事業の設備投資をしたい」といった要望を持った事業者です。ソーシャルレンディングを実施することは、事業の新しいステージに進みたいが、銀行から融資を受けにくい事業者達を支援することに繋がります。また投資額としては1万~10万程度で始めることができ、小口投資として注目を集めています

今回はソーシャルレンディングの仕組みやメリット・デメリットについてご紹介します。


1、ソーシャルレンディングの仕組み


まずソーシャルレンディングにおけるプレイヤーは、大きく分けると、貸し手(投資家)・借り手・ソーシャルレンディング運営会社が存在します。

流れとしては以下の通り。

①不動産投資を予定している借り手が、ソーシャルレンディング運営会社に融資を申し込む

②ソーシャルレンディング運営会社は借り手に対して審査を行ない、ソーシャルレンディングサイト内で、貸し手に対し投資を募る

③貸し手は、ソーシャルレンディング運営会社と「匿名組合出資契約」を締結して借り手に対し出資を行う

④貸し手から集まった資金を、ソーシャルレンディング運営会社が借り手に対して貸付ける

⑤借り手は貸し付けられた資金により不動産投資を行い、利息分も含めソーシャルレンディング運営会社に返済を行う

⑥借り手からの返済を受け、ソーシャルレンディング運営会社が各投資家に分配を行う

大きな流れは、クラウドファウンディングと同様です。




2、ソーシャルレンディングのメリット・デメリット


(メリット)

・複数の借り手に貸し付けることで、分散投資が可能

ひとりあたりの出資が小額で済み、短期間の融資が可能

・利回りが5〜6%と高め

・投資する案件によっては、毎月分配金を獲得できる


(デメリット)

・元本割れの可能性があり、「貸し倒れ」のリスクがある

・原則として、途中解約ができない

・具体的な投資先が不明瞭

・投資した案件の運用についてはソーシャルレンディング運営会社に委ねるため、意見出し出来ない


まとめると、「小額・短期間で投資を行なうことができるが、元本割れのリスクが大きい」投資の手段といえます。

長期的な運用が求められる一般的な不動産投資と比較すると、定期的な修繕のためのコスト確保不要、所有物件において法令違反が発覚する、空室が続いて家賃収入が入ってこない…といったリスク回避もメリットとして挙げられます

手元にどのくらいの資金があるのか、目標とする額はどの位なのか、運用期間はどの位にしたいのか…など、自己資金の現状と照らし合わせて、一度検討してみてはいかがでしょうか。

 
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