FPサテライトの町田萌です。

近頃はいろいろな場面で「モニター」という言葉を見るようになったような気がします。

不動産においても、住宅モニターであったりマンションモニターであったりと、広告が打たれていたりしますが、果たしてそれは本当に「モニター」なのでしょうか?

そもそも、ご存知のとおりモニターとは

「放送・新聞の内容や商品の性能などについて,一般の視聴者・読者や消費者の中から選ばれて,意見や感想を述べる人」(三省堂 大辞林より引用)

のことで、商品に関して率直に意見や感想を述べることで、商品が割引・無料になったり、謝礼がもらえたりします。

しかし、ただの値引きであることを隠し、インパクトを与えるために「モニター」と言う業者も少なくありません。

「頭金なし」なんかは定番ですね。

(頭金がなくなったところで、実質負担額が変わるわけではないのですが・・・)

その他、一例を見てみましょう。

1.「2年間住宅モニター、毎月10万円補助します。月々実質5万円です。」

2.「引越し費用出します。」

3.「家具をプレゼントします。」

4.「中古物件のリフォーム代を割引します。」

などなど。。。



1.「2年間住宅モニター、毎月10万円補助します。月々実質5万円です。」

これは、住宅ローン返済額が月15万円のところ、10万円補助しますので、5万円で済みますよ。

ということです。

業者にとって、月々10万円を2年間支払った総額240万円も、物件を売ることによって十分に元がとれます。

モニターという言葉で安く見せかけているだけなのです。

2.「引越し費用出します。」

3.「家具をプレゼントします。」

これも毎月の補助と同じです。

補助が他の費用や物に変わっただけです。

4.「中古物件のリフォーム代を割引します。」

これは、業者が工務店と提携していたり、業者自身が工務店としての業務も行っている場合によくある謳い文句です。

結局はこれも業者の利益になり、その一部を消費者に還元しているだけでお得感を出しているだけです。

このように、「モニター」と謳っているものは本当にこちらにとってメリットがあるのか?よく吟味する必要があります。

「モニター5戸限定!」と言っているその5戸はただの売れ残りだったりします。

不動産購入時には気をつけたいですね。

 
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