2017年03月08日
FPサテライト 町田萌

不動産を息子一人に相続させなかったその訳は?

FPサテライト 町田萌

  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter


FPサテライトの町田萌です。


土地や建物を共同名義にすると、法律的に面倒なことがあり、相続時には1人に不動産を相続させることも少なくありません。


これは昔から近い考えがあり、田畑を分割して相続すると面倒事があるので、長男に不動産をすべて相続した、という歴史があります。


各家庭の事情等があり、共同名義にすることもあります。

今回はその一例です。



東京都在住のYさんの事例


Yさんは昔から東京23区に住んでいました。

区内にしては広い土地と建物です。


名義人であった夫が亡くなり、名義上だけ不動産を子どもたちに相続させることにしました。


Yさんは長女、長男、二女の3人の子どもがいます。

長女と二女は嫁いでいたので、長男が定期的にYさんの身の回りのお手伝いをしていました。


この状況を見たら、長男が不動産の全部を相続するのが妥当だと思います。



しかし、Yさんは、不動産を子どもたちに均等に1/3ずつ相続させると決めました。



なぜ均等に相続を?


実は、長男は一度離婚をしており、その後再婚しました。今の妻との子はいません。

前妻との間には1人子どもがおり、親権は前妻にあります。


ということは、長男が亡くなると法定相続分は今の妻に1/2、前妻との子に1/2になってしまいます。


つまり、前妻と嫁姑関係もよろしくなかったYさんは、前妻に財産が渡る可能性を阻止したかったのです。


その意向に子どもたちは承諾し、各々1/3ずつ持分を相続しました。



余談:その後の出来事


Yさんの長女は、自営業の夫の扶養に入り、扶養控除内で夫の会社から給料をもらっていました。


しかし、持分1/3を取得したことにより、その年だけ扶養から外れてしまったのです。



そのこともあり、長女の夫は長女の帰省時にYさんに言いました。


Y家に干渉はしないけど、うちは持分なんていらなかった!


財産を欲しがる人が多い中、いらなかったと言ってくれた長女の夫に、Yさんは涙を流しました。






息子の前妻に財産を渡したくないが故に不動産を持分相続させる・・・

この選択が、果たして総合的によかったのかどうかはわかりませんが、相続自体は円滑に終えました。


将来、孫たちがその不動産持分を相続することになるかもしれませんが、それはまたその時がきたら、ということになりそうです。


関連記事
不動産の売却に、身内の了承は必要不可欠!?
  • line
  • facebook
  • twitter

閲覧数 474

  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。
引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

不動産を高く売却するなら、
最大6社で査定額を見積比較!

  • STEP1
  • STEP2
  • STEP3
  • STEP4

最短45秒

本サービスは売却検討中の方向けの、不動産会社に査定依頼ができるサービスです。

査定依頼後、不動産会社より連絡があります。

Service list サービス一覧