まず道路とは?基本的な概念をご紹介
まるで人間の血管のように日本中を横断している道路。住む人の生活に必要な物資をさまざまな地域に運んだり、自動車で観光や旅に訪れるのも道路を使います。ひとえに道路といっても、一般的な国道や県道、そして高速道路までさまざまな公道が存在しています。どれも地域に住む人のことを考えて計画されており、地域の活性化のためにも必要とされています。もちろん私有地にも道はありますが、それは私道で個人などが使うもの。公道は国民生活を支える大動脈であり、国の機関である国土交通省が管理しています。国土交通省がおこなうことは道路を管理することはもちろん、新たな道路を建設することも含まれています。そして新しい道路を建設するためには、道路が通る用地買収が必要となってきます。
新しい道路を造るときの用地買収とは
新しい道路を造るときにはその道路を通すための土地が必要となってきます。国有地であれば比較的簡単に道路を通せますが、私有地である場合は国の機関である国土交通省が敷地を確保する必要があります。その場合の用地買収はひとつの区画ではなく、道路はつながっていますから複数の土地にまたがっています。たとえば複数の土地のうちのひとつ、たとえば一人の所有者が土地を売らなかったらどうなるのでしょう。そうなった場合には大きく建設計画を見直す必要が出てくるため、国土交通省としてはなんとしても売却してもらえるように努力するしかありません。
所有する土地が道路計画に入っていたら?
もしも所有する土地が道路計画に入っていて、用地買収となったらどうするべきでしょうか。もちろん個人が所有する土地のため、最終的な決断はあくまでも「自由」です。しかし使用していない土地であったり、もしも手放すことを考えているなら迷わず国に売却することをオススメします。なぜなら道路は経済効果を考えて計画されていて売却が有利に進みやすく、通常の価値以上の価格となることが多いからです。もちろん儲けたいがために所有する土地を売るだけではなく、その売った土地に道路が通ることで国民のために、そして自分たちのためになるのですから社会貢献としても大切です。