売るのに費用がかかる不動産売却とは
たとえば古着屋に服を売ったり、使わなくなったアクセサリーを買取業者に売る場合には、売る側には基本的に費用はかかりません。そのため不動産を売るのに費用がかかることを不思議な話に感じてしまいますが、金額が高額となる不動産に関してはさまざまな費用がかかります。また不動産は売買契約や所有権移転登記など手続きもかなり複雑。簡単に「モノ」を売るようにはいきません。そこで最初にご紹介するのは不動産会社に支払う『仲介手数料』。先ほど述べた通り不動産を売却するには手続きも複雑ですし、高額となる不動産ですからそもそも買い主を探すのも大変。不動産会社であってもネットワークで買い主を探すだけではなく、宣伝広告費をかけたりと不動産会社も費用がかかってしまいます。そのためにも仲介手数料は必要です。ただし、仲介手数料には宅建業法で上限が決まっているため、安心して費用を支払うことができます。
売却する際の登記手続き費用とは？
不動産を売買するときには法務局で登記手続きをおこなう必要があります。不動産の売買契約を結んで売却する際には、買い主への不動産の所有権移転登記が必要です。また住宅ローンなどの抵当権があれば、売却にあたり抵当権抹消の手続きも必要です。その際の登記手続きでは登録免許税を支払うだけではなく、手続きを代行してもらう場合には司法書士などへの報酬もかかります。他にも売買契約書を交わす際には印紙税も必要となってきます。印紙税はさほど高額ではありませんが、契約手続きに必要ですので事前に用意しておきましょう。
覚えておきたい費用を払うタイミングとは
不動産を売却した際の費用を支払うタイミングをご紹介しておきます。印紙は売買契約書を取り交わす際に用意しておかなければいけませんし、登録免許税や司法書士への報酬も登記手続きをする際に必要。不動産会社の仲介手数料は成功報酬のため原則として取引完了後ですが、契約締結時と引き渡し時に分けて支払うのが慣例となっているようです。仲介手数料は不動産会社によって支払うタイミングが異なることがあるため、契約する際には必ず確認しておきましょう。
