2017年09月29日
正田きよ子

ストーカー、DV被害者の転居費を公費で負担。効果はあるの?

正田きよ子

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2017年8月から、警視庁は、ストーカーやDV被害、幼児虐待などの被害者らが加害者から逃げるための引っ越し費用を負担する制度を開始した。一定の条件を満たした被害者が対象で、最大7万円の費用負担を受けられるという。では、実際にこの制度は効果があるのだろうか。自身もストーカー被害にあったことがあるという、FP 正田きよ子氏に聞いた。(スマイスターMagaZine編集部)



(画像=写真AC)


ストーカー、DV(ドメスティックバイオレンス、配偶者からの暴力)による被害は、年々増加しています。
以下は、警視庁によるストーカー被害、DV被害に関する調査報告です。

ストーカー事案の概況(警視庁HP)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/kakushu/stalker.html
配偶者からの暴力事案の概況(警視庁HP)
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/about_mpd/jokyo_tokei/kakushu/dv.html


では、どうすればストーカー・DVを未然に防ぐことができるのでしょうか。
また被害を拡大させないためにはどういったことを心がければ良いのでしょうか。


被害にあわない、拡大させないために
ストーカー被害を未然に防ぐことを目的とした、警察庁の情報発信ポータルサイト「Cafe Mizen(未然)」によると、被害にあわないための対策は、

・Noとはっきりと意思表示をすること
・スマホのGPSやSNSの更新など、個人情報の管理をしっかりすること

そして、被害を拡大させないためには、


・警察へ相談すること
・避難すること

とされています。


わたし自身、過去にストーカー被害に近い体験をしています。
その際に有効だったのは、相手と接触を持たないようにすることでした。

相手が家族や元交際相手であれば、住んでいる場所が知られています。接触を持たないようにするには、避難する、つまり引っ越しをします。
その他にも、最近では公的に一時保護してくれる施設や、NPO法人が運営する「民間シェルター」などがあります。

また、2017年8月からは、引っ越し費用を警視庁が公費で負担する制度が開始されました。最大で7万円までを負担すると発表しています。

警視庁に話を聞いたところ、今までは、被害者が引っ越し費用を負担できない場合、警察官が手伝っていたとのこと。今後も、7万円以上かかる場合は、被害者が自己負担するか引き続き警察官が手伝うとのことです。


7万円の引っ越し費用は効果があるか?

引っ越し費用は、荷物の量、移動距離、引っ越し時期によって決まります。
ストーカーやDVによる被害で避難する(引っ越す)場合は、本人だけもしくは子どもと一緒のケースがあります。

実際にわたしが一人で引っ越すとして、費用を見積もってみました。
条件:一人で現在の住まいと同じ世田谷区内への引っ越し
時期:通常期の平日
荷物詳細:
二人掛けソファー、リビングテーブル、シングルベッド、テレビ、テレビ台、レコーダー、ダイニングテーブル、イス2脚、食器棚、タンス類、カラーボックス3つ、2ドア冷蔵庫、電子レンジ、掃除機、扇風機、洗濯機、カーペット、ふとん2組、衣装ケース3つ、スーツケース、ダンボール10個

見積もり費用は、平均で50,575円でした。
最少で29,900円、最大で111,220円という結果でした。

引っ越し先を、世田谷区から千葉県の外房に変更すると、引越しの見積もりは
平均74,967円で、最少で36,900円、最大で161,560円でした。

引っ越しには、これ以外にも新しい住まいの敷金・礼金や、住み始める月の家賃、不動産会社への仲介手数料などが発生します。入居費の目安は、引っ越し費用などもすべて含めて、家賃の半年分ほどかかると言われています。

ちなみに、世田谷区の1R家賃相場は7.5万円です(LIFULL HOME’Sより)。引っ越し費用の目安は45万円程度です。



(画像=写真AC)


では、警視庁による7万円の補助制度は、効果がないのでしょうか?
私自身の経験から考えると、たとえ7万円であっても、金銭援助があるのは非常に助かると思います。また、警視庁・警察がバックアップしてくれるという点は、精神的な面で大きな支えになるでしょう。


この制度を、利用するには、その人の経済面や、被害状況などに条件があります。

また、加害相手に引っ越し先がわかってしまうと、元も子もありません。
ストーカー・DV被害にあった方の中には、引っ越し業者さんに事情を話したところ、引っ越し準備や当日の時間帯などを考慮してくれて、安全に引っ越し作業を行ってくれたと、いう事例もありました。

ストーカーやDVから、被害者を守る制度や方法はたくさんあります。
一人で悩まず、適切なところに相談をしてください。

参考サイト:警視庁HP 安全な暮らし 被害にあわないために DV・ストーカー
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/kurashi/higai/dv/index.html

みなが、幸せに毎日の暮らしが送れますように!

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