(図=リビンマガジン編集部作成)

日曜日の夕方は気分がどんよりしませんか?

月曜日を思うと憂鬱になることは世界的にも広く認識されていて、ブルーマンデーと言われています。そんな日曜日の18時に放送される国民的アニメのちびまる子ちゃん。小学校3年生のまるちゃんこと、さくらももこが主人公のアニメですが、さくらももこの祖父、友蔵とのやり取りを見ると、なんとも和やかな気分になります。

アニメの中でまるちゃんの父、さくらヒロシは寝転がったりお酒を飲んでいたりするシーンが多いですが、ちゃんと働いています。今回はさくらヒロシの年収はいくらなのかを住宅ローンという視点から予測します。

設定の確認

時代:1976年

自宅の場所:静岡県静岡市清水区入江。今回はJR東海道本線清水駅から徒歩10分と仮定します。

自宅の概要:平屋の庭付き一戸建て(駐車場なし)

家族構成:三世代6人家族(70歳の祖父祖母、40歳サラリーマンの父、40歳専業主婦の母、12歳の姉、小学校3年生のちびまる子ちゃん)

自宅の詳細

家の場所はJR清水駅から徒歩10分なので、清水区入江の中でも駅に近い方であり、入江一丁目交差点より東側のJR東海道本線や巴川に近いエリアを想定しました。この辺りの現在の用途地域は近隣商業地域で、建ぺい率80%・容積率300%となっています。住宅は戸建てだけでなくマンションやアパートがあり、個人商店や工場などが混在していますが、さくら家が平屋なので、当時はのどかな住宅街だったのかもしれません。


(図=リビンマガジンBiz編集部作成)

土地価格

地価公示価格チェッカーによると、1976年当時公示価格は下記の通りとなっています。

1976年

2017年

全国平均

7.0万円/㎡

20.1万円/㎡

静岡県

4.4万円/㎡

8.9万円/㎡

資料:地価公示価格チェッカー

静岡県の1976年当時の公示価格は4.4万円で、現在の公示価格と比べるとおおよそ半額(4.4万円÷8.9万円=49.4%なので計算しやすく50%)と言えます。現在の土地の時価を不動産売買情報から大雑把に推測し、1平方メートルあたり10万円としました。これを当時の相場に反映させて半分にすると、1976年当時の不動産時価は1平方メートルあたり5万円と想定できます。ちびまる子ちゃんの家を平屋で90平方メートルと仮定し、庭付きなので敷地面積は建築面積の2倍の180平方メートルとし、当時の時価は900万円(5万円×180)としました。

建物価格

建物の価格は消費者物価指数から1976年当時を想定してみました。

1976年

2015年

2016年

全国 住居

54.3

100

99.9

静岡市 住居

54.0

100

99.4

資料:総務省消費者物価指数

消費者物価指数の長期データで静岡市の住居の指数を確認したところ、1976年は54.0で、直近の2016年が99.4なので、当時の物価は現在の54%(54.0÷99.9=54.3%)の水準であったと想定します。ちびまる子ちゃんの家は面積が90平方メートルの平屋で現在価格を2700万円と仮定してみました。

建物のグレードは構造等で大きな差が出ますが、どの程度のグレードかは根拠がないので、諸費用まで込々で坪100万円の水準です。これに当時の物価を反映させて54%にすると1458万円になるので、端数を切り上げて1500万円としました。

住宅ローン

ここまでの試算で、土地は900万円、建物は1500万円、新規で土地を購入して家を建てたとしたら2400万円と諸費用がかかっています。このうち2割の480万円と諸費用分は自己資金で用意し、残りの1920万円を金融機関からの借り入れでまかなったとします。昔は現在よりも借り入れ条件が厳しく、物件価格の全額を借りてマイホームを購入するようなことは基本的にできませんでした。

また、当時の住宅ローンは国債をもとに金利を決めていたと仮定して、国債に金利から当時の住宅ローン金利を推測してみます。10年国債の金利が0.067%(2017年3月31日現在)なのに対し、2017年4月のフラット35(住宅金融支援機構)の住宅ローン金利は1.12%(借入期間21年~35年で融資率9割以下)なので、国債と住宅ローンの金利差が1.053%あります。

国債の金利は日々変わるので、国債の金利に1%プラスすると住宅ローンの金利になると仮定します。当時(1976年4月1日時点)の国債の金利を確認してみると、10年国債はなく9年国債が8.49%、5年国債が8.583%となっています。9年国債の8.49%に1%上乗せした9.49%程度が当時の住宅ローン金利ではないかと考えられます。今の低金利からは想像もつかないほど高い金利ですが、1990年代前半に5%程度だった記憶があるので、的外れではないはずです。

1920万円を借入期間30年、金利9.49%、半分をボーナス(年2回)払いで借りたとすると、ボーナス払い無しで月々161,303円の返済になります。仮に親からの贈与等で自己資金を多めに用意でき、6割の1440万円を同条件で借りたとすると、月々の返済額は120,977円になります。

ちびまる子ちゃんのお父さんの推定年収

では最後にちびまる子ちゃん一家の大黒柱である、さくらヒロシさんの年収を推測してみましょう。参考となる情報がほとんどなく、住んでいる家の住宅ローンから推測したに過ぎないので、想定外の年収であったとしても大目に見て下さい。

住宅ローンの年収に占める返済額の割合(返済比率)が30%以下だとして、上限まで借りた場合、先ほどの住宅ローンの年間返済額が193万円(161,303円×12ヵ月)なので、「年収×30%=193万円」という式になります。この場合、年収は少なくとも650万円はあったと言えます。借入額を1440万円とした場合は年間の返済額が145万円(120,977×12ヵ月)なので、同じ式で計算すると年収は少なくても485万円以上はあったと言えます。

ちびまる子ちゃんのテレビアニメを見てみると、特別にセレブではなく普通の家庭のようなので、ヒロシさんの年収は500万円程度ではないでしょうか?それでも今から41年も前の話なので、平均的な家庭よりは裕福だったはずです。

※ヒロシさんは今40歳のサラリーマン?? 永遠に40歳のサラリーマンなんですね!!

 
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