はじめまして!明海大学不動産学部です!
このたび、リビンマガジンBizで
私たち明海大学不動産学部の取り組みを紹介していくことになりました。
執筆者は教員であったり学生であったり、毎回変わります。
日本で唯一の不動産学部について、様々な視点から紹介していければと思います。
どうぞよろしくお願い致します!
さて、初回の執筆担当は、わたくし新任教員の小杉です!
リビンマガジンBizの運営管理の担当者でもあります。
初回なので、やはり明海大学不動産学部について紹介したいと思います・・・が、実はわたくし、今年の4月に他大学の建築系分野から転職してきたばかりなので、不動産学部のことはまだまだよく分かっていません。
ということで、学部長の中城先生に登場していただき、私から質問するという会話形式で、不動産学部を紹介していきたいと思います。
不動産学部とは?
新任教員小杉(以下K):中城先生、よろしくお願いします!
中城学部長(以下N):はいよろしく!
K:さっそくですが、不動産学部って何を学ぶのでしょうか?私自身は建築学の出身ですが、良い建物を建てるため、そして建てた建物をより良く使い続けていくための技術や知識を総合的に学びました。建築の歴史、建物を建てるための計画や設計の技術、地震に強い建物を建てるための建築構造、音・熱・光などを扱う環境工学などなど・・・。そもそも、不動産学という学問の目的は何でしょうか?
N:不動産学は豊かな暮らしや活力あるビジネスを実現することを目的としています。そのため、住宅・マンション・オフィスビル・店舗・土地の利用など、私たちの生活環境すべてを総合的に考えます。建築学の授業だってあります。実際に小杉先生には、建築学で扱う「都市計画」の授業を担当していただいていますよね。本当により良い住まいや街づくりをしようとした場合、建築学のように、一つの学問だけでは実現できないのです。
未来を創造するエキサイティングな学問
K:確かにそうですね。建築学では、住まいやまちの「つくり方」は学びましたが、その実現を支えているお金や制度、ビジネスそのものについて掘り下げて考えることはありませんでした。近年では、建築学もまた研究領域をそのような方向に拡げています。
N:住まいや街づくりは、経済学や法学、そして工学といった今まで個別に研究されてきた学問だけでは実現できません。不動産学として総合的に学ぶことで、実社会で役立つ知識・スキルが身につきます。
K:なるほど、住まいや街づくり、それを実現するためのビジネスに関して、総合的に学ぶ。これが不動産学部の特色なのですね。
N:そうです。都市、生活、経済、環境など現代社会は複雑かつ多面的な問題に直面しており、これらの解決には、総合的な対策が不可欠なのです。現代社会をあらゆる分野にわたって研究し、都市開発や不動産流通・経営・ファイナンスの専門家として「未来」を創造していく。不動産学は、時代が求めるエキサイティングな学問です。
学生はどんなところに就職するの?
K:不動産を学んだ学生は、卒業後はやはり不動産関連の企業に就職するのでしょうか。
N:確かに不動産関連企業に就職する学生は多いですが、将来の活躍の場は不動産、建設業界だけにとどまらないと思っています。例えば融資を行う金融機関や、顧客の資産設計を行う生保業界、店舗の立地が重要な経営戦略となる小売業や外食産業、都市計画を推進する地方公務員、不動産を利用する一般企業など、さまざまな業界で不動産の知識は必要とされています。卒業後は多岐にわたる職種での活躍が期待されます。
まずは宅建士の資格から
K:不動産学ってすごいですね。だけど学生は本当に幅広く学ばないといけないので大変そう。そういえば、学内で1年生や2年生が宅建資格の勉強をしている姿をよく見かけるのですが・・・。
N:幅広く学んでいくための基礎をつくるため、不動産学部ではいわゆる「宅建士」、正式には「宅地建物取引士」の資格取得から勉強を始めます。幅広く学ぶといっても、最初からばらばらに経済学、法学、工学を学んでいたのではなかなか不動産学の全体像がつかみづらいからです。
K:1年生や2年生が本当に熱心に勉強しているので驚きました。
N:現在の3年生すなわち一昨年からは、3年次への進級要件として宅建士の資格取得、または宅建士相当の学部内試験に合格することを定めたからだと思います。今年(平成28年)の試験では、1年生でも26人が初めての試験で合格しました。
不動産学を学ぶ楽しさ
N:そういえば、小杉先生は宅建資格を持っていますか?
K:実はまだ持っていないのです。私も少しずつですが、自分の研究の合間を縫って勉強しています。でも実際に勉強してみると、自分が教えている都市計画の分野もあったり、そうかと思うと、不動産取引のルールや相続の話など、建築学では学ばない分野があったり、楽しんで勉強できています。
N:そうです!就職や仕事に役立つというだけではなくて、豊かな暮らしやビジネスを支えている仕組みが分かるということ自体が、本当に面白い学問なのだと思います。実際に、不動産学は、欧米諸国では数多くの大学で教えられている盛んな学問です。ですが日本では、不動産学を学べるのは唯一、明海大学だけなのです。
K:日本で唯一の不動産学部、私自身もまだ知らない魅力がたくさんありそうです。不動産学部で学生が取り組んでいること、教員が研究していることなどを、これからこのコラムでわかりやすく紹介していきたいと思っています。中城先生、今日はありがとうございました!
N:ありがとうございました!
最後までお付き合い下さり、誠にありがとうございました。
もしよろしければ、不動産学部のホームページもぜひご覧下さい!