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施設の名称・旅行サイトのアクセス権

現在の民泊施設の評判が高ければ高いほど、施設の名称やレビュー評価が蓄積された旅行サイトのアクセス権には高い財産的価値が認められます。施設の名称が売主によって商標登録されている場合で、買主が名称の継続使用を希望する場合には、そのライセンス料を売買契約時に協議します。逆に売主が買主による施設の名称の継続使用を望まない場合には、売買契約書に名称の使用禁止条項を加える等の手当を行うことで後日のトラブルを防ぐことができます。

旅行サイトのレビュー評価の積み重ねには長い時間と実績を要するため、高い評価を受けた施設では、サイトのアクセス権を引き継ぐことが買主のメリットになります。先に土地・建物の売買金額を決め契約を締結してしまうと、その後にサイトアクセス権の譲渡条件を決める際、売主から高額な対価を要求され、折り合いがつかなくなるリスクがあります。レビュー評価の高い物件の購入をする場合は、この点を考慮に入れて交渉をしましょう。

民泊物件の特性を踏まえた旅館業許可物件の売買における実務上の留意点について、次回は円滑に営業を引き継ぐためのポイントを解説します。

【シリーズ】民泊を目的とする不動産売買の留意点


第1回 民泊を目的とする不動産売買の留意点

第2回 民泊を目的とする不動産売買の留意点

第3回 民泊を目的とする不動産売買の留意点

第4回 民泊を目的とする不動産売買の留意点

 
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