イエノミカタは2016年12月7日、「『ゆとり世代の住宅観』に対する意識調査」の調査結果を発表しました。

この調査で対象としているゆとり世代とは、将来的に住宅購入を検討している全国の25~29歳の人たちです。

この調査によって、ゆとり世代にとっても新築一戸建ての人気が根強いことがわかりました。

▼家づくりを考えるきっかけは?

この調査ではゆとり世代だけでなく、10年以上前に住宅を購入した全国の55~59歳の回答も集めています。

ゆとり世代にとっては親世代といっても良いでしょう。

「家づくりを考えるきっかけは?」という質問に対し、親世代は「新築一戸建てへの憧れ」が31.1%で圧倒的な1位です。

一方ゆとり世代では「自分好みの空間が欲しい」が38.8%、「結婚」が38.5%、「将来的な資産」が36.2%で、上位3項目にほとんど差がありません。

イエノミカタでは、「ゆとり世代にはさまざまな要素を複合的に検討する傾向がみられる」と分析しています。

▼ゆとり世代の希望する住居形態は?

ゆとり世代の希望する住居形態は以下のとおりとなっています。

・新築一戸建て68.0%

・新築マンション48.9%

・中古戸建て28.2%

・中古マンション23.6%

やはり新築一戸建てへの憧れはゆとり世代の間でも強いようです。

中古住宅の人気が高まってきたといっても、やはり新築のほうがいいと考えている人が多いということでしょう。

▼偏りのある結果?

個人的にはこのアンケート結果を見て、ちょっと不自然に感じました。

というのも、質問項目が「家づくりを考えるきっかけは?」とか、「家づくりをする上で、重視するポイントは?」となっていて、「家づくり=戸建」という印象を受けます。

このアンケートの主体となっている「イエノミカタ」は株式会社オールアバウトと、住宅メーカー8社が共同で運営するサイトなので、新築一戸建て寄りになっているのではないかという気がします。

しかし、「いつかは新築一戸建てを建てたい!」と思っているゆとり世代が多数いることは間違いないでしょう。

中古市場の活性化のためには、これから住宅購入の中心となっていくゆとり世代に中古物件の良さをアピールしていく必要があるかもしれませんね。

 
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