任意売却で残債を少しでも減らそう

住宅を購入すると、高額であるゆえに住宅ローンを組むケースが多いです。

その際に取り決めた毎月の返済金額が、何らかの理由で返済できなくなった場合には、せっかく購入した不動産を手放さなくてはならなくなります。何も手を講じずにいると競売にかけられてしまい、強制退去に加えて多額の残債を抱えてしまう事が多いです。
場合によっては自己破産をしなければ、生活することもままならなくなるので、こうした最悪のケースに備えて少しでも

残債を減らすために任意売却をすることを検討しておきましょう。
ここでは、任意売却をする方法とその条件について紹介していきます。

●競売にかけられると大損する

ローン返済が3ヶ月から半年ほど滞ってしまうと、ローン保証会社が代位弁済をする手続きに入ります。(一括返済請求が可能になるため)
そこから競売の開始、調査、公告から入札までが約半年となっており、それを過ぎてしまうと強制的に退去させられた上に

多額の残債を抱えることになるのです。
競売では一般相場を大きく下回る金額で取引されるため、多くの場合は残債が残ってしまうケースが多く、その後の生活にも

大きく影響していきます。
競売決定の通知が裁判所から届いて初めて、事の重大さが理解できるといったことも多いです。

一般的には競売にかけられると一般相場の50~80%程度に目減りしてしまう上に、引越し代や引き渡し時期の交渉もできません。
時期が来てしまうと半ば強制的に退去させられてしまうので、何らかのアクションを起こさなければ損をするだけという事を覚えておきましょう。

●任意売却を選択することで最小限の残債に減らせる

競売が決定した通知が届いてから、実際に競売にかけられるまでの期間はおよそ半年です。
その間に任意売却をする手続きをできるだけ早くしておきましょう。任意売却をすることによって、一般相場に

近い価格で不動産を処分することができるので、残債の残りをそれだけ減らすことが可能です。

(残債の額によっては次の不動産の頭金も作れるでしょう)
任意売却をする場合には、融資を受けている金融機関に相談することが大切です。

金融機関側も手間暇がかかる競売は避けたいと考えうるのが普通なので、ローンの返済が困難な状況であると

理解してもらえれば、任意売却に応じてもらうことができるでしょう。

●任意売却に伴うリスク

このような非常時には、いいことずくめのように聞こえる任意売却ですが、全くリスクがないわけではありません。
任意売却をすることによって、いわゆる金融機関のブラックリストに登録されてしまい、以降の融資を受けることが難しくなることがあります。
あくまでも最悪の事態である競売をさけるための最終手段であるという認識をしておき、できるなら継続してローン返済を

していくのが理想的であることを理解しておきましょう。

 
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