我が家の場合、住宅購入するのなら「中古戸建て」に的を絞っていました。

理由としては子供が男の子2人で騒がしく、騒音が比較的響きにくい事、また、利便性のよい土地はすでに先人が押さえているものなので、中古の方が立地条件が良い事。内装は人間でいうお化粧と一緒なので、自分好みにリノベーションするので問題なし。という事でした。

中古戸建は基礎と材料がすべて

個人的に見ていた箇所は、「床下から見える基礎部分」と「柱」です。

居住者の許可を取り、可能ならば床下に潜らせてもらっていました。

ちなみに建築関係には疎いほうですが、何十ケ所と床下に潜らせていただくと、何となくわかってきます。理由は「匂い」と「空気のよどみ」。

生理的に「臭いな」と思う床下は、大抵基礎部分が湿気により腐敗していたり白アリがいました。また、床下に多数の虫の死骸があったりすると基礎のどこかにヒビもしくは隙間があるという訳です。

長く人が住めるような状況なのかはそこで判断していました。

また比較的新しい戸建てですと、建築図面が残っている可能性が高いので、そこで使用されている柱の種類と大きさを確認できます。

近年流行しているローコスト住宅の場合、主要の柱をホワイトウッドの集成材を使用している場合が多いので、個人的にはもうそれがわかった時点で除外していました。集成材云々よりも、ホワイトウッドという木の性質上、白アリに弱いためですね。

居住者が気づきにくい部屋の臭いは換気で!

家の臭いって、住んでいる人には案外分からないものですよね。しかしそこを気にするあまり、お香などのフレグランスを焚いて下見のお出迎えをされているご家庭が多かったです。

変に臭いで誤魔化されるよりも、予定時刻1時間前からでも窓を開けて換気しておいた方が、ありがたかったです。

そもそも「換気する」という発想がない住宅は、高確率でカビや結露が発生していても放置されているところが多い印象でした。

さすがに洗面所の床が抜けている住宅を見たときには、ビックリしました。

しかしそんな本音はなかなか不動産業者には言えても、売却主様には言えないですよね。

もし、中古戸建を売却で見学者は来るのに契約に結び付かない。といったお悩みがあるのなら、一度「換気」と「床下点検」をされることをおすすめします。知って購入するのと知らずに購入するのでは精神的に大きな差が生じますので。万が一腐食があったとしても、それはそれで対応策(整備したうえでお渡ししたり、その分価格を安くするなど)はありますのでご安心ください。

 
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