ここ数年、沖縄では人口増加に伴い土地の価格も高騰しています。

県内では、宮古島においてのみ、人口減少や地価の下落が見られるますが、それ以外の県内全域で上昇傾向にあります。特に那覇市では、年々人口が急激に増え続けています。

2005年ごろから始まった移住ブームに始まり、被災者の移住など人口の流れが沖縄へと向かったことも背景にありますが、出生率が全国平均に比べて非常に高く、子供の人口が多いことも要因の一つです。


2015年の国勢調査によると、人口は143万人を超えており、前回調査である5年前から比べ2.9%の増加で、初めて140万人を超えました。

全国的には人口増減率はマイナス0.8%と落ち込む中で東京都を抜き、全国1位の増加率となっています。


那覇市は、もともと面積が狭く、空港等の関係から高い建物を建てることができません。そのため那覇市周辺のマンションに人気が集中しています。那覇市周辺のベッドタウン化した市では、東京や大阪などに匹敵するほど人口密度の高い地域もあります。

そのためマンション人気が非常に高く需要が大きいため、那覇市の住宅地価は、福岡市を上回るほどです。

そもそも、県内に住宅地に適した平地が少ないことや、米軍基地などの施設が多く、住宅地(特にマンション)を建てられるような土地が少ないことが背景にあげられます。

全国的な持ち家率は62.3%となっていますが、これに比べ沖縄県では48.6%と低くなっています。さらに2010年沖縄県内の持ち家率は49.6%であったことからも下落していることがわかります。つまり沖縄県では賃貸需要が高いのです。(2015年国勢調査より)

さらに、昨年の沖縄県の観光客数は過去最高記録となり、稼働率の高いホテル業界では新たな建設が進んでいます。

また那覇空港では、さらなる利用客の増加に対応できるよう、滑走路の増設も行われています。

このような県内景気の向上と人口増加の続く沖縄の経済や地価は、今後さらに上昇していくでしょう。

 
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