中心資格は国家資格である1級FP技能士

最近は住宅ローンの相談においても、FP(ファイナンシャルプランナー)が将来のライフプラン表を作成し、
今後の家族の収入と支出を把握した上で、最適なプランを算出するようになっています。

金融機関側にとっては、ただ時間がかかるだけだと思われるかもしれませんが、ライフプラン表を作成することで
住宅ローン以外にも生命保険や損害保険までカバーできるメリットがあります。

所で、このFP資格ですが、厚生労働省が認定するFP技能士と、日本FP協会が認定するFPが混在して、
非常にわかりにくい状態になっています。

簡単に説明すると、厚生労働省が認定するFP技能士には3級、2級、1級があります。また日本FP協会が認定する
FPにはAFPとCFPがあり、レベル的には2級FP技能士がAFPと同レベル、1級FP技能士がCFPと同レベルになります。

ただ、国家資格としてはFP技能士が優先されるため、メガバンクなどの大手金融機関では1級FP技能士資格を
取得することが推奨されています。

また、1級FP技能士資格は、学科試験合格者に実技試験が課されますが、2016年1月の学科試験の合格率は12.37%、
その合格者に課される6月の実技試験の合格率は82.25%となっています。

1級FP技能士試験を攻略するには、A~Fの分野に別れる、幅広い金融の知識が必要となります。

日本FP協会の不祥事でCFPは伸び悩み

日本FP協会は、世界的なFP団体の日本支部という位置づけで、日本のFP業界をリードしてきたのは事実です。

しかし、日本FP協会役員による横領や会員による学歴詐称(明治大学卒を東京大学卒と表示)などの不祥事や、
年会費やCFPのライセンス料などお金がかかるのが欠点です。

また、AFPとCFP資格を更新するには、継続教育を受講しなければならないのですが、これがどこまで役に立って
いるのか疑問に感じる人も多く、継続教育の改善が望まれるところです。

私自身も、1級FP技能士とCFP認定者のダブルライセンスだったのですが、CFP認定者に対するお金や継続教育に
価値を見いだせず、自らCFP資格を返上しました。

日本FP協会は、日本一お金儲けが上手い公益法人と言われていますが、この言葉を真摯に受け止め、上記の
改善に努めて頂きたいと思います。

 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ