買いたい家を買うには最適な方法だが

銀行などでは夫婦それぞれにローンを組むのでペアローン、

フラットなどでは夫婦の収入を合算するので収入合算と呼ばれます。

要は、お互いの収入を合算して審査することで、高額な物件が手に入る仕組みです。

返済負担率的に問題ないのですから問題なさそうですが、この形のローンが

延滞率が最も高いのです。

理由は簡単で、当初働き続けるはずの奥様が家事や育児に追われて、

やむなく退職したり時短勤務となり家計の収入が落ち込むからです。

憧れのマイホームを目にした時は、2人で頑張って返済していこうという

意欲も強いものです。

しかし、生活に慣れて家事育児に追われる内に、仕事を辞めるという選択肢が

どうしても出てきてしまうのです。

また、昔のようにご主人の年収が上がりにくくなっていることも要因でしょう。

さらに、無理して買ったマイホーム周辺は高級住宅街にあることが多く、

物価が予想以上に高いなどの要因もあります。

このように様々な要因が重なり、最後は延滞に至ってしまうのです。

この場合に収入合算制度を認めた銀行などが非難されることがありますが、

それは本末転倒というものです。

銀行側も会社に育児休暇制度などが整っているかなどを調べる必要がありますが、

ご夫妻が最後まで働くと主張される限り断る理由がないのです。

ここ数年は特に女性の社会進出が進み、ペアローンや収入合算の割合は増える一方です。

ただ、ご夫婦が協力して家事育児に取り組み、共に会社で頑張っていけば

これほど適した住宅ローンはないとも言えます。

要はペアローンや収入合算は、夫婦の絆を試すメルクマールとも言えるでしょう。

なお、ペアローンや収入合算利用者の特長として、家計が苦しいのにそれを隠すために

カードローンや消費者金融に手を出してしまう割合が高いことに注意して下さい。

金融庁の指導もあり、銀行や住宅金融支援機構などは返済に困った人の相談に

積極的に応じています。

早めの相談が、何よりの解決策です。

 
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