2.5世帯と呼ばれる住宅が震災以降増加中

2世帯住宅は聞いたことがあるけれども、2.5世帯住宅とは何なのか。

恐らくほとんどの方が、上記のように感じていらっしゃると思います。

ただ、何となく思いつきませんか。数字が増えているということは・・・

説明が遅くなりましたが2.5世帯住宅とは、親世帯と子世帯が同居する一般的な

2世帯住宅に、子世帯の兄弟姉妹も同居する場合のことです。

つまり親世帯に子世帯が複数同居して、様々な負担を皆で分かち合おうという

考え方です。

まず金銭的なメリットとしては、2世帯住宅でも費用が安くなる訳ですから

2.5世帯住宅では費用はさらに安くなります。

また住宅ローンも各世帯の世帯主全員が連帯債務者になれば、各自の負担は

それだけ少なくて済むことになります。

さらには家事や育児を分担したり、光熱費が各世帯で見ると割安になったりと

集団で生活することで様々なメリットがあります。

この2.5世帯住宅の考え方が広がったのが、2011年3月の東日本大震災以降であることを

考えると、家族同士の絆を深めたいという思いもあるのでしょう。

2.5世帯のプライバシー確保や間取りはどうしているのか

2世帯住宅でも各家族を分離する完全分離型が主流になっているように、2.5世帯住宅でも

完全分離型が主流ではあります。

例えば未婚者など単身者の部屋は、玄関までダイレクトに行けるようになっています。

一方で2.5世帯住宅はお互いが助け合いながら生活するという理念が強いことから、

家族全員が集まれるリビングがあったり、子供の世話をする共有スペースを設けるなど、

家族構成に合わせた間取りを工夫しています。

2.5世帯住宅でも課題はやはり嫁姑問題か

このように書くといいことづくめのようですが、当然ながら2世帯住宅と同じような

問題点を抱えています。

特に懸念されるのが子世帯が複数になることで、嫁姑問題がさらに複雑になる可能性が

あることです。

片方の世帯では嫁姑がうまくいっているのに、もう片方の世帯ではうまくいっていない

場合など問題点も山積しています。

2.5世帯住宅を建てる際には、2世帯住宅以上の慎重さが求められそうです。

 
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