2027年に開業予定のリニア中央新幹線。東京品川から名古屋まで40分で結ぶ最速の新幹線は今から期待に胸が膨らみますよね。ますます東京との往来が便利になっていくことでしょう。

不動産業界もこの流れに乗ろうと湧いています、リニア中央新幹線の開業準備で今名古屋では建設ラッシュとなっています。リニアが通る名古屋駅はもちろん、その周辺も東京や大阪とのアクセスがよくなることも見越して企業を誘致。オフィスビルの建設が急ピッチで進められています。その規模は戦後最大とも言われています。ここ数年でも「大名古屋ビルヂング」「JPタワー名古屋」「シンフォニー豊田ビル」といった高層ビルが次々と建てられました。

商業施設だけでなくマンションも建設が進められています。名古屋鉄道は名古屋駅周辺に3つの複合ビルを建設し、賃貸マンションを誘致する計画を立てており、2020年着工、27年完成予定です。更に名古屋駅から三駅離れた神宮前駅でも東側に再開発を予定。商業施設の他にも分譲マンションが入る予定で、2019年着工を目ざしています。

名古屋駅から地下鉄で2駅目、名古屋最大の繁華街である栄では東建コーポレーションが高級賃貸マンションの建設を計画。完成は19年予定で家賃は40~70㎡の1LDKで10万ほど。企業の経営者や役員といった富裕層をターゲットとしています。また名古屋駅だけでなく、市内全域あるいは一宮や岐阜といった名古屋駅の通勤圏内でも次々と新築マンションが建設されています。

またリニア開業は名古屋の地価にも影響を及ぼしています。16年7月次点で名古屋市内の商業地の地価は5.3%上昇。愛知県内全体で見ても商業、住宅地ともに4年連続上昇を続けています。

05年に開催された愛知万博、そしてトヨタを始めとした堅調なものづくりなどで注目されてきた愛知県。今度はリニア開通によって再び経済が活性化され、賑やかになることは間違いなさそうです。東京まで40分で移動できる夢の新幹線も楽しみですが、名古屋駅界隈がどう再開発されていくか、不動産業界がどのように動くのかも注目したいところですね。

 
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