人生は、何が起こるかわかりません。ずっと暮らすつもりだったマイホームでも、ライフスタイルなどの変化により、どうしても手放さなければならない時もあります。そんな時、どんな物件なら、資産価値を大きく下げずに手放すことができるのでしょうか。

 

 ■買う前から、価値を考える

 マイホームは、ただの住まいではなく、「資産」です。資産である不動産の将来の価値は、購入時から決定しています。

 

立地は最大の資産

資産価値を考えると、人気がある立地は、滅多に資産価値が下がることはありません。高級なイメージがある千代田区・港区・渋谷区、住みたい街で人気の吉祥寺・恵比寿・自由が丘などは、買う時の価格も安くはありませんが、売る時の価格もかなり期待できます。また、湾岸エリアや、武蔵小杉・二子玉川・みなとみらいエリアなどにあるタワーマンションの上層階は、購入時とほぼ同額かそれ以上で売れたというケースもあります。

 

新築に価値はない?

 家は、誰かが一度でも住むと、中古となり、一般的に購入価格よりも10%以上安くなると言われています。買ったばかりの時に転勤などで引っ越しを余儀なくされてしまうと、組んだローン以下の値段で売却しなくてはならないケースも。一方で、築5~15年の間に大きく下落し、築20年以上経過するとほぼ土地の価値と同じ価格で取引されるようになり、それ以後は大きな下落はありません。

つまり、築浅のきれいな郊外の物件と、築古の都心の物件なら、購入時の価格は同じでも、その後の資産価値は大きな違いが出てしまうということです。

 

■人が欲しい物件は、資産価値が下がりにくい

誰もが欲しい、住みたいと思う物件は、資産価値も下がりにくいものです。どういった物件が、人気なのでしょうか。

 

人気の物件

 シングルやDINKS世帯に人気なのが、交通の利便性が高いターミナル駅に近い、おしゃれな住宅です。最寄り駅から徒歩10分以下の物件の方が、それ以上の物件よりも資産価値が下がりにくいと言われています。

 一方でファミリー層に人気があるのは、交通の利便性よりも、生活の利便性です。周辺の生活環境が良く、スーパーや学校に近い方が好まれます。

 自分の家族構成を考え、その層に人気のある物件を購入しておけば、資産価値も下がりにくいでしょう。

 

資産価値を下げないために

 どんな立地であれ、どんな家であれ、資産価値を下げないために最も必要なのは、自宅の管理です。定期的なメンテナンスを行い、自分の家であってもキレイに傷をつけないように生活するのが、最大の価値を守る手段になります。マンションの場合は、適度な改修が行われているか、管理が適正かも大事な資産価値の維持ポイントになります。きちんと自宅が管理できているのか、定期的に確認しておきましょう。

 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ