不動産を売却する時には、家具など物件から取り除くことができるものは、全て処分するのが原則です。新品な家電なら、物によっては中古でも使用することができますが、それは買い手にもよるでしょう。それはともかく、下見に来る買い手がゴミ屋敷のような物件を見ては、本当に売却する気があるのかと疑わしく思ってしまいます。売却に出した時点で、いつでも下見に来る人が訪問してもいいように、少なくとも部屋はきちんと整えておくことが大切です。

買い手と売主が同意すれば家財道具を処分しなくても良い

新品なキッチンや家具など、欠陥のない状態であれば、家財ごと販売することも可能です。不動産会社に、家財込みの販売を希望することを伝えておけば、それに応じた買い手を探してくれます。また個人間で売却する時も、家具付きで売却することを記載しておきましょう。また余談ですが、私がイタリアで中古アパートを個人間で購入した時に、売主は家財道具を処分するお金もないほどのピンチでした。売主は私たちに不要品回収業者に頼んで、売値から処分代を差し引くように希望しましたが、そんなやり取りに同意できず断りました。ゴタゴタの後、結局売主は売却価格を下げることで、家具を置き去りにしたのです。

取り付けられた家電は残しておくことも可能

パラボラアンテナやエアコンなどは、買い手が使用することが多いものです。とりわけ、一人暮らしをする人では家具や家電の購入費がかかるので、お互い節約することができるでしょう。また、取り付ける工事も必要がないので、すぐに生活をスタートするには好都合な条件となります。もちろん、買い手に納得してもらうためにも、しっかり機能するかコントロールしておくことは必要です。

物件を売却する時は、空き家で引き渡しをするに越したことはありません。もちろん、売主と買い手が同意をすれば、家財道具付きで売却をすることも可能です。その時は、買い手の立場になって、自信を持って提供できる製品であるか確認してみましょう。客観的に判断して、処分するにはもったいないと思うものなら、買い手も心地よく受け入れてくれるはずです。

 
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