雨の日にマンションを内覧する買い手は、それなりに動機があるようです。天気が良いから内覧をしにくる買い手よりも、雨が降った時に、しっかり対応できる状態であるかチェックするのが目的です。そのため、マンションを売却する時には、雨の日でも快適さをアピールできる環境に整えておくことがポイントです。

バルコニーに排水口が設置されているか

買い手は、バルコニーの床には微妙な傾斜があり、水はけ口が確保されているかチェックします。いざ暴風雨などで降水量が多い時に備え、バルコニーが浸水状態にならないためです。また、雨が降らないときでも、排水口は定期的に掃除をしておくようにしましょう。バルコニーは開放スペースなので、ホコリや枯葉などのゴミが舞い込みやすいものです。そのままにしておくと、ゴミクズによって排水口が塞がれてしまい、排水口があっても水はけができません。しっかりとメンテナンスを行うことで、バルコニーに湿気がたまらなくなり、カビなどのトラブルも避けることができます。

部屋の換気機能は正常に作動しているか

雨降りの日だからこそ、買い手は室内の湿気が気になるものです。買い手は売却マンションに入って時点で、部屋の湿気や匂いに敏感に反応します。いくら魅力的な物件でも、湿気の多い部屋では、タンスの中もカビ臭くなってしまうでしょう。雨の日は、窓を開けて空気の入れ換えをするのは億劫なものです。そんなときに、フレッシュな空気を吸うことができるマンションなら、買い手は好感を持ってくれるでしょう。

天井や壁に湿ったシミやカビがないか

雨が降ると、天井や壁の四隅に、湿りのシミやカビが浮き出ることがあります。とりわけ日当たりの悪い箇所に発生しやすく、太陽が出ているときは、湿気やカビは自然光で目立たなくなるものです。晴れの日では発見できない、これこそ買い手が知りたい物件の裏側でしょう。

買い手は、決して売却マンションの粗探しをしに内覧するわけではなく、快適に住むためにふさわしい住居かチェックしたいだけです。部屋の換気機能は雨の日だけでなく、寒い日や花粉症の時期などにも便利なシステムとなるでしょう。快適な住まいのためには、買い手が見逃せない3つのチェックポイントでした。

 
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