物件を購入するときには、ほとんどの人が住宅ローンを組むものです。しかし、人生には何が起こるかわからず、購入した時点では返済できる予定であっても、リストラや病気などで、ローンの返済が難しくなってしまうことがあります。そんなときには、ローンの残額があっても、物件を売却することが可能です。ここでは、債務者が、無理なく返済できる「任意売却」に注目しましょう。
ローンが残った物件を売却するにはどんな方法がある？
住宅ローンは、最後まで支払い終えるのが基本ですが、個人の事情により、予定通りにローンの返済ができなくなることがあります。ローンの期間が長いほど、その可能性は高まると言えます。ローンを返済するのがきつくなってしまった時には、物件を売却して、ローン残額を支払うことができます。住宅ローンの返済方法には、物件の売却金額と差額を現金で支払う「一般売却」、現金を一括でなく、分割で返済する「任意売却」、そして「競売」の3つの方法があります。
任意売却とは？
任意売却は、物件の売却価格と月々一定の金額を支払いながら、ローンの残高を返済していく方法です。一般売却では、物件の売却金額と足りない差額分を現金でプラスして、一括で支払うのが一般的です。しかし、実際には、高い価格で物件が売却ができ、現金を足す必要がない、そのようなローン返済にたどり着くのは容易なことではありません。まして、ローンの残額を上回った売却金額を得るのは、夢のようなことでしょう。そこで、差額を補う現金が足りない時や、物件の売却価格が、ローン残高よりも低い場合に利用できるのが任意売却なのです。
任意売却の方法
まず、任意売却をするときは、ローンを組んでいる金融機関へ赴きましょう。金融機関で任意売却をする同意を得て、不動産会社で物件の売却をします。任意売却のメリットは、多額の現金を持ち合わせていなくても、毎月1〜2万円ほどの金額で返済ができることです。そのため、物件の価値が、ローンの残高を下回った場合でも、諦めずに任意売却を利用するようにしましょう。
